これがコントかがわかるかわからないかじゃなくて―漫才歴20年、キングコングの夢―
絵本作家の西野亮廣×YouTuberカジサックこと梶原雄太という、異質な漫才コンビ、キングコング。
西野さんの絵本『えんとつ町のプペル』が映画になり、ついに12/25(金)に映画化される。ここまでの構想8年。相方の梶原さんも今YouTuberとして活躍する今、町人の役で声の出演があるということで、『カジサックの部屋』のチャンネル内でそのアフレコの様子を動画にすることになった。
、、、、、、、、、この動画のコメント欄。
批判の声、低評価が多かった。
そして、その批判に対しての批判、というのが、結構多くて。
私は、フラットな気持ちでこの動画をみたとき、正直、ひやひやした。
心の病気、気質の問題もあるが、カジサックが、真剣であるはずの映画のアフレコ現場でおふざけをしている様子が、観ていて、心がざわざわしてきて。
ちょっとざわざわがひどくなってきたので途中、観るのをやめようかと思ったが、コメント欄を見てみたら、
ああ!!!!
と、思いだした。
これは、キングコングとして、今までできなかった、壮大なコント作品なのだった。
というのも、この動画の収録後に撮影された、『毎週キングコング』というコンビでのチャンネルの動画で、そのことを話していた。
思いだした。
キングコングが一緒になるということは、、、というのは映画スタッフも分かっていたようだが、カジサックチームのおふざけのボケに、だんだん西野さんも楽しくなってきてしまい、思ったより時間は長くなったという。
「こんな古臭いバラエティー、もう10年も観てないわ」と言いながら笑う西野さん。「ああいうのを今TVで観たいな」と話す梶原さん。
ふたりが、本当に爆笑しながら話すのを観て、動画がUPされるのがたのしみになったのを、
思いだした。
この、今回のカジサック×えんとつ町のプペルの動画は、
映画制作という真面目な、笑ってはいけない現場でボケ続ける、という、めちゃイケのような大がかりなコントだったのだ。
(本人たちはミニコントと言っているが)
それに気づいてからは、私も安心して観られたし、最後に、ちゃんと視聴者が安心できるように
”現場スタッフの協力のもと、特別に時間を作ってもらい撮影している”
ということをカジサックが説明していた。
私は、『毎週キングコング』の大ファンなのでこの話を聞いていたが、知らずにこのプペルコラボ動画を観た方は、もしかして本当に、スタッフや声優さん、西野さん(監督総指揮)に大迷惑が掛かっているという状況にひやひやしたかもしれないし、こんな映画制作という大事な現場でなんてことをしているんだ、とんでもない、という気持ちになってしまうかもしれない。
想像はつくし、私も前半はそうなったのでよくわかる。
ただ。
これが、”キングコングのコントなんだ”、ということを知っていて、素直にこの動画をたのしめたひとたちが、その観ていられなかった側の動画コメント欄をみて、
「これがコントだということを分からないなんて、、、、、、」
という書き込みをしていた。多かった。
親切に、「これはコントですよ」「毎週キングコングを観るとわかりますよー」と教えてくれているやさしい方もいたのだが、
こういう書き方をするんだ、、、、、、、
というコメントも目立っていた。
その、一部。
、、、、、、、、、、、、言い方。
こんな書き方しなくても。
批判が多かったとしても、それぞれの意見だし、分かってほしければ教えてあげればいい。
そんなに言わなきゃいけないかな。
(カジサックがいいねをつけているのも気になるけど、、、)
私は、コントだって思いだしたところから観ることができたが、世の中にはいろいろな気質の方がいる。
今言われているHSPだったり、私のような鬱病患者も、もう少し調子が悪かったら観ていられなかったと思う。
ドッキリ系の番組や動画がどうしても見られない『共感性羞恥』や、ひとが怒鳴っていたり、緊迫した現場を観るに耐えられなくなってしまう気質の方も、世の中にはいる。
「これをコントだとわからないなんておかしい」とか、「毎週キングコング観てたらわかるだろ」とか、関係なく、どうしてもこの動画が観ることができない方もいるということまで、
、、、、、、考えが及ぶように生きろ、
とは、
言えないけど、、、、、、
伝えるなら、やさしくしようよ。
カジサックや、キングコングがすきだからこそ腹が立つこともあるのだろうけれど、批判しているひと、意図を理解できないひとをただただ叩くだけのひとは、ファンだと言えるのかな、、、、、、
現場の方々を思うひとたちも、やさしいのだと思う。繊細なひとなんじゃないかな、、、、、、
どうしても、私も繊細さん(HSP)の気があると思われるので、その立場になってしまう。
でも、この動画の最初に「これはコントです」と書いてしまうと、それもまた、、、、、、
”あれがあって冷めた”、”配慮しすぎ”、”批判にビビりすぎ”、という意見がくるだろうな、難しいな、、、、、、
そんなことと日々闘っているのだな、カジサックは。
サブチャンネル『カジサックの小部屋』でも、この件に関していろいろ考えていたし。
「怒られた」という言い方をしているけれど、そういうひとばかりではないよ、とカジサックにも伝えたいな、、、、、、
でも、キングコングのふたりが、西野さんの弟子でありカジサックスタッフの山口トンボさんも含め、ふたりが個々に築いた現場のコラボでひとつの作品を作った、ふたりがたのしめた、それでしあわせなのだ。
キングコングの歴史を知ると、これは本当に感慨深いことだなと。
キングコングの歴史がよくわかるのは、私のだいすきなこの動画で。
時間がある方は是非どうぞ。
師走で、年末で心に余裕がないと、やさしさを忘れがち。
心に余裕が欲しいなぁ。
時間の余裕とは関係ないらしい。
やさしくあろう、やさしくあろう。
明日、今日よりひとにやさしくできますように。