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鬱病pizza、キングコングの沼へ

だいすきな音楽、アーティストを追いかけることもままならない調子に陥ることがある。

心がすきなものを求めなくなること、興奮状態が心を乱し疲れてしまうことなど、今までそうなったときに理由はあったが、今回は、それらの理由に加え、金銭的にもアーティストを十分に応援できない自分に疲れてストレスになってしまったからだ。

そんなとき、余計な刺激の少ない、心にやさしいものが、TVのバラエティやお笑いのネタ番組だったりする。
流していると、お笑い芸人さんの一言に、気づいたら笑ってたりする。
だいすきなアーティストを観るのと違って、ひどく興奮しすぎることもない。


思えば、母が調子を崩しているときもそうだった。

母は何度か心の調子を崩していたが、一時お笑いにハマって、爆笑オンエアバトルを録画して観ていた。
それを私も観たりしていたので、
2019年M-1準優勝のかまいたちが当時”鎌鼬”表記だったことや、
コンビネタで私がいちばんすきなタカアンドトシのトシさんが、番組キャラクターのたまちゃんに似た頭をいじられ「誰がたまちゃんだ!」とツッコんでいたことなど、
私もなんとなく覚えている。


私も心を病んでから、ゆるく無理せず過ごしたいとき用に、”アメトーーク!”のSPや”THE MANZAI”などの番組は録画しておくようにしている。

漫才ネタでいうと、私はどうやら、ぱきぱきっとした軽快なテンポで、ボケに動きがあって分かりやすく笑えるものに弱いらしい。先程書いたタカトシやNON STYLE、あと流れ星なんかはちゅうえいさんが出てきただけで笑えてしまう。
また、ピンネタでは陣内智則さんがツボで絶対に笑う。


スピード感とボケの動きがタイプで、以前からキングコングの漫才はすきだった。

最初ネタを観たのが何の番組だったかは覚えていない。
ネタではないけれどあの”はねるのトびら”はゴールデンタイムのときに観ていて、カジギリスの軽快な動きと、あと何かの企画で、西野さんが女装をしたときにめちゃくちゃ美人だったのを鮮烈に覚えているのだけど、あれは何だっただろう?


2007、2008年にM-1グランプリの決勝にキングコングが進出。私はTVで確実にキングコングを応援していた。
どちらの年かは定かじゃないけれど、梶原さんが円形脱毛症を作りながら臨んでいた映像を観て、おそらくこのときから、梶原さんに自分に近い匂いがすることは感じていた(梶原さんごめんなさい)。

キングコングが最終決戦の舞台に立つこととなった2007年、結果は、、、あの、史上初の敗者復活からの優勝を果たしたサンドウィッチマン。
彼らは今、東京五輪の聖火到着式での神対応がニュースになるほどの大大大活躍、というか、五輪に、復興に携わる芸人ってなんだ、ヒーローか!


じゃあ、キングコングってそれっきり何をしていたの?となったとき、実はM-1のあと何してた?音楽戦士とかその他MCやったあと何してた?ってこと、私も知らなかった。
ネタ番組にも出ていないし、私自身も仕事三昧になって、そこから息抜きでアーティストを追いかけて(←たった2年)、病気になって、で、忘れていた。


数年後。鬱病患者になりまして、始めて数か月以上働けるお仕事に出会えましての2019年。
確か夏。

ENGEIグランドスラムにキングコングが出る!

っていう情報をgetした私。

えーーーーーーーーー!
久しぶり!観なきゃじゃん!
キンコンが地上波で漫才するーーーーーーーー!

と、思って楽しみにしていた。
ただ、、、


録画をしそびれていた。

19時からの放送なのはわかっていた。ただ、家事手伝いなどしていて、我が家のTVで19時から別のチャンネルが流れていることに気づくのが遅かった。
20分後にようやく8チャンに切り替え、キンコンまだかなーキンコンまだかなー、と待ち続けた私。まだかなー、まだかなー、、、

しばらくして、今 第7世代と呼ばれている若手の芸人さんが集まる部屋のコーナーがあった。
そこに、
「一人違うのがおるぞー!」
とスタジオからツッコまれていた、赤ジャージを着た、よく動くベテランが、、、

あ!
え?

梶原さんだーーーー!
梶原さんだーーーーー!

「チャンネル登録お願いしまーーーーーす!」って言いながら元気に動いてる、、、
元気そうでよかった、、、
YouTubeやってるのか、、、

、、、、、、けど、え、キングコングは?


結局、私が地上波で久々にキングコングの漫才を観る、ということはなく終わった、、、

なぜ私が観られなかったのかは、後々知ることになる。


その後、働けていたパートのお仕事で、苦しさに直面することが多くなった。
それまではまだ観られていたアーティストのLIVE映像を観ることも、ファンアートを描くことも、嫌になった。気力が失せていった。

鬱症状が、明らかに増していったのだ。

”推し事”用に稼働していたファンとつながるためのTwitterアカウントも消して、別のアカウントでひたすら鬱々としたことを呟くようになった。

もはや誰も聞いてくれなくてよかった。

ある時、以前のTwitterアカウントでもフォローしていた陣内智則さんのアカウントページを、なんとなーく遡って見ていた。
すると、そこにあったのが、”カジサックのチャンネルに出演してきました”の報告と、動画のURL。

なんとなく、再生した。


これが、始まりだった。

そこから、どんどん、カジサック×芸人さんの動画を観漁った。


すごい。おもしろい。芸人さんの、知らなかった顔が見える。

そして、梶原さんが、キングコングが、どんな存在なのかも、どんどん見えてくる。
おもしろい。

極め付きはやはり、相方の西野さんがゲストの回。

キングコングの歴史。
どれほどの偉業を成し遂げ、どれほどのやっかみや心身を打ち砕かれる過労、葛藤に苦しみながらここまできたのか。
梶原さん、西野さんがそれぞれ何を思って動いてここまで生きてきたか。
そして、個々の活動に力を入れつつもどれだけお互いがお互いを想って今、コンビを続けているのか、、、

私が知らなかったキングコング、梶原雄太、そして西野亮廣の姿がそこにあった。

そこから、”毎週キングコング”というチャンネルの存在を知り観始めたらもう、お二人の会話が常に漫才で。
私が絶対に笑っちゃうやつだ!を、見つけちゃったのだ。


梶原さんがカジサックとしてYouTuberデビューしたきっかけ、その実績。
一方で西野さんが”エンタメで世界を獲る”を目標に絵本、書籍、クラウドファンディング、オンラインサロンなど多岐に渡るbigな活動をしていること。
何もかも、昨年知った情報だ。

お二人の何に魅力を感じているか、鬱病pizzaにとってキングコングの何が力になっているのか、語りたいことはたくさんあるけれど、
何せ言いたいことをまとめるのが下手で、なんとかこの記事をまとめようとしていたら一週間程かかってしまった、ポンコツなので、、、

キングコングに注目するようになった経緯だけで、この回をまず閉じようと思う、、、


ちなみに、私がたのしみにしていたENGEIグランドスラムでのキングコングの出番がトップバッターだったという事実も、”毎週キングコング”を遡って観ていく中で、知ったのだった、、、
そうだったのか、、、どおりで、最後まで現れなかったわけだ。
未だに悔やまれる案件である。



メンタルが沈んでゆくコロナコロナなこの現状の中で、笑いを届けようとしてくれるひとたちに、心からの感謝を。

今、私は、仕事を探すよりも自分の心が落ちてゆかぬよう、たのしいこと、明るいこと、心地よいことで気持ちを保つのに精一杯。
突然の不安に襲われる瞬間もあるし、
体がうまいこと動かない鬱症状もまだ辛い。


私も含め、一人ひとりが、前を向いて過ごしていけますように。

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pizza
未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。