鏡妖狐圖會 心木偶站堂被魅
これは以前、大学の課題で描いた、浮世絵風の日本画です。
この絵のテーマは、以前投稿した「ミニマリストになった理由」に書いてある、「お鏡さま」です。
「お鏡さま」は、学校のトイレの鏡の中に住む、狐の妖怪という設定なので、「三国妖狐図会 蘇妲己駅堂に被魅」という絵画をオマージュして、(他にもいくつかの日本画を参考にしておりますが)描き上げました。
絵の説明としては、
黒い獣に乗り、赤い服を着た子供が、「心」という人造人間に化けた「お鏡さま」です。
黒い頭巾をかぶり、剣を振りかざしている人物は、「心」を救うために駆けつけた妖怪、「黒井」です。ムネアツですね。
鏡に映る、同じく赤い服を着た子供は、本物の「心」で、多分、「お鏡様」に化かされて、鏡の中に閉じ込められてしまったのでしょう。「お鏡さま」が咥えている頭が「黒井」であることから、「心」は動揺による隙をつかれてしまったのではないかと予測できます。
この絵を描く時、紙が大きいので、靴を脱いで裸足で絵の上を歩き回りながら、全身で描いていたので、かなり大変でした。笑
でも、こういう経験は新鮮でかなり楽しかったです。それに、自分の趣味をとことん表現できる自由な課題だったので、そのことも相まってかなり力を入れて作成していました。
ただ、絵があまりに大きいので、自宅に置く場所がなく、大学の工作室を片付けなければいけない日に、泣く泣く、ゴミ捨て場に置きに行きました。その時は、我が子を山に捨てに行くような気持ちでした。
今はもう、画像データとしてしか残っていないので、ここで皆さんに見てもらうことが、絵の弔いになるでしょう。笑
ここまで閲覧頂きありがとうございました。