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理想と言われた夫婦がコロナ離婚にぶちあたって得た教訓⑥

*4人家族*

兄弟育児は、足し算でなく掛け算。
第2子は楽な子だったけど上の子が相変わらず3人分で、4人分の育児をしているような感覚だった。
なんなら夫育ても相まって5人分。

産休・育休をもらって、復職してしばらくしてから第2子を妊娠して、
また産休をもらった。
結局、第2子の出産後に会社を辞めた。

第1子の育休中に夫が転職をし、都内から実家の近くに引っ越しをしていたから
復職後の通勤時間は、保育園の送迎をいれて往復約5時間。

会社へ向かう途中に、保育園からお呼び出しがかかることもしばしば。
会社には時短契約で復職したけど業務量は変わらず、トイレにいく時間もとれない。
昼休憩を削って走りながら仕事をした。
それでも「時短だと評価できないんだよね」と上司に言われた。

私は疲れきっていた。
夫にはさらに優しくできなくなった。

子どもを産んだら子どもの近くにいてあげたい、幼稚園入園までは仕事をしないって自分の育った家庭環境から決めていた。
結婚前からそんな話はしていて、夫も子どもといてほしいと言っていた。

夫は子どもの送りや通院など、協力はしてくれていたけど、
相変わらずのゲーム好き。飲み会も多い。週末は趣味優先。
有言無実行の「やるやる詐欺」が多発することがストレスだった。
不満の矛先が夫に向かうようになった。

私は働くことが好きだったのに。
働きたくてもめいいっぱい働けないのに。
仕事しか取り柄がないような人間だったのに。

働きたくても時間の制限があって、思うように働けずあちこちに謝ってばかり。
以前なら自分から手を上げて取りに行った仕事も時間がないからと諦めていた。

仕事が好きだったのに。
私だってもっと働いて評価されたいのに。

のにのにたられば。

仕事をあきらめることにした。
自分の人生がもったいないと思った。

私が会社を辞めることについて家族や友人には「もったいない」と言われたが、
こんな心が荒んでいってしまって夫婦関係も悪くなっていくなら自分の人生がもったいない、そう思った。

仕事を辞めれば、笑顔になれる。
私が笑顔になれば、家族にも笑顔が増える。
きっとうまくいく、そう思って仕事を辞めた。
この選択は正解だったのか、自問自答は回り続ける。


*教訓*

・兄弟育児は、足し算でなく掛け算。
・ワーキングマタニティマザー時代の体の辛さは修行。
・転職については夫婦でよく話し合うべき。しこりが残る。

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