マイナンバーカードが広がらない3つの理由
日本という国は「合議制」が民主主義だと思っている。
なのでコロナの自粛要請にしても「要請」であって「強制」ではない。
このマイナンバーカードもまた「要請」であって「強制」ではない。
これはいいようでいて、ある程度「国家」としての
運営では支障が出ることが多い。
マイナンバーカードの何がいけていないのか。
1 名前がよくない。
「マイナンバー」=背番号という印象を持つ。
学校での体操服に昔はどの子もゼッケンが付いていた。
それを人間を番号化するとは何事かという意見があり、
ゼッケンはほとんど廃止された。
区別するには最適であって人間=番号ではない。
遠くからでもわかるし利点の方が多い。
プロスポーツでは背番号が自分の証として永久に大事だ。
というわけで、名前がよくない。
ではなんという名前が良いか。
ズバリ「身分証明カード」「IDカード」がよい。
IDカードは外国では持っていることが普通である。
どこの誰であるかを示すことは大切なことだから。
それは「強制」というか「配布」されるもので作るものではない。
2 メリットがない。
本来身分証明書にメリットもへったくれもないのだが
カードというと「クレジットカード」「ポイントカード」を
日本では想像する。つまりメリットがないと要請されても
作らない。そのメリットがほぼほぼない。
コンビニで住民票が取れるとか、金融機関で身分証明の
代わりになるとかこんなのはメリットではない。
当たり前のことである。
国民が望むのは割引であり、電子交付のやりやすさだ。
僕はTポイントのように業界を跨いでこれ1枚で全ての店舗の
ポイントがつけばみんな作るようになると考える。
3 デザインがしょぼい
これって案外重要で、カードなんだから気持ちのいい
素敵なデザインのものを持っていたい。
ところがなんといってもしょぼい。
救いようがない。
しかも免許証のようにほぼ片面で完結しない。
片面で証明が完結しないと顔写真データ面を送れば
済むのに両面送らなければならない。面倒だ。
こうした一手間があるかないかで(利便性が悪い)
全く違うものだ。
この3つのなんでもないと思えるようなものが実は大切なのである。
この総務省の宣伝、「え?まだ?」は反感を買うだけ。
こういうところのセンスがない。
僕なら「メリットが7個増えました!」と書く。