土を喰らう12ヶ月
映画「土を喰らう12ヶ月」を見ました。
落ち着いた、しっとりした映画でした。
北アルプスを望む信州。
額縁でない本当の景色の窓。
1年をかけた自然光での撮影。
薪のかまどで炊いたご飯、おこげを
犬にくれてやり、タラの芽を焼いて食し
梅干しをつけ、ぬか味噌を作り、胡麻と葛から
胡麻豆腐を作る。
「昔の人はうめえもん食ってたんだな」
「生きることは体を動かすことだ。
体を使えば、腹が減る。
腹が減れば、飯もうまい。」
バックに流れるのは
清沢の音、ひぐらしの鳴く声、鶯、
火のパチパチする音、落ち葉をふむ音。
僕が子供の頃に見たそして経験した原風景。
一つの小説を読み終えたような感情がありました。
決してヒットするような映画ではないけれど
華々しいストーリーがあるような映画ではないけれど
昭和の記録映画として、(監督はドキュメンタリーと
言っている)沢田研二の演技が光ります。
「献立は畑と相談する」
これは僕が目指した教育
「子どもがさきにあって、一人ひとりに対応する」
「技術も大事だが、その子の良さを引き出すこと」
と相通じる部分だと思いました。
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