宮沢賢治を感じてくれれば良い
「風の又三郎」
文部科学省特選の「風の又三郎」の映画を見せました。
宮沢賢治の作品には独特の言い回しがあって、
「何でも〇〇と言うやつは・・・」とか「そりゃあ、もう~」とか
不思議な雰囲気が漂います。
「高田三郎くん」が本当に「風の又三郎」かどうか、「かりん」の心の成長と共に
描かれていきます。
そしてみている私たちも主人公のかりんに同化していきます。
映画は「銀河鉄道の夜」や「セロ弾きのゴーシュ」そして「イチョウの実」などの
有名な場面を組み合わせて作られています。本当によくできています。
宮沢賢治の作品には難しいものも多いので、「今わかる」必要はありません。
その雰囲気に触れて「感じて」くれればいいのです。
やがて6の1の子どもたちが大人になった時に、「あ~6年生の時にそういえば
宮沢賢治ってやったっけな」とか「雨にも負けずを暗唱させられたっけな」とか
思い出してくれれば、いや、思い出さなくても心の深層の部分に
賢治が目指した「ほんとうの幸せ」(イーハトーブ)がかけらでも沈んでくれればいいなと思います。
今回、「銀河鉄道の父」が公開されてきっと6の1の子どもたちは
思い出してくれただろうなと想像しています。
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