3月劇場公開映画!注目の17作品(2025)
観る映画のチョイスがちょっぴりコア寄りになりつつある私が、3月に劇場公開される作品で注目しているものを、まるっと紹介します。頭に「★」がついているものは、とりわけ楽しみにしている作品です。
※参考リンク:2023年に観た映画、2024年に観た映画
鑑賞するまで極力知識を入れないようにしているため、内容の紹介はほぼありません。公式サイト(もしくはWebメディアの記事)へのリンクと、テキトーなコメントだけ添えてあります。謙遜でなく本当にテキトーです。ご容赦ください。特に今月は作品数が多いのでテキトーさのギアを上げていきますよ!(いやー17作品は観るのもたいへんだ)
2月の記事もありますので、興味があれば下記リンクからぜひ。
【3月7日(金)公開】
■『バッドランズ』(テレンス・マリック監督)
[コメント]
1973年に米国で公開されたテレンス・マリック監督のデビュー作が、日本で初めて劇場公開されます。デヴィッド・フィンチャー監督の『セブン』やトニー・スコット監督の『トゥルー・ロマンス』、クエンティン・タランティーノ監督の諸作品など、後のさまざまな作品に影響を与えたのだそう。海外レビューサイトでも絶賛されていますしこれは必見。日本でTV放送されたときの邦題が『地獄の逃避行』でこれは……と書き続けてもWikipediaの記事をなぞるだけになりそうなので割愛!
■『Playground/校庭』(ローラ・ワンデル監督)
[コメント]
2021年に本国で公開されたベルギーの映画がだいぶ遅れて日本公開されます。こちらも海外レビューサイト高スコア! あらすじ全く知らないままレッツゴー。
■『ウィキッド ふたりの魔女』(ジョン・M・チュウ監督)
[コメント]
「オズの魔法使い」の“悪い魔女”と“善い魔女”の過去を描いた物語。今年の米アカデミー賞で作品賞ほか全8部門にノミネートされた注目作です。監督は『クレイジー・リッチ!』『イン・ザ・ハイツ』のジョン・M・チュウで、“外さない人”のイメージがつきつつありますね。何故この題材をジョン・M・チュウ監督が手がけるのかと不思議に思っていたのですが、『ウィキッド』は元々舞台作品なのですね。なるほど、ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』の映画化を成功させた監督にうってつけなわけです(オファー理由がこれかどうかは知りませんが)。
■『白夜 4Kレストア版』(ロベール・ブレッソン監督)
[コメント]
巨匠ロベール・ブレッソンの作品が4Kレストア版としてリバイバル上映。ブレッソンのリバイバルは極力観るようにしているので今回も。もっとも私はブレッソンと相性があまりよくなく、過去鑑賞した4作中2作で猛烈な睡魔と死闘を繰り広げました。面白さがわからないというより(わかっていないのかもしれませんが)、眠気を誘う演出にやられてしまうんですよね。『湖のランスロ』とか、カメラは人物の足元を写しながらずっと甲冑がカチャカチャ鳴り続けるその音が心地よくてですね……。でもめげずに闘いつづける!
【3月14日(金)公開】
■『Four Daughters フォー・ドーターズ』(カウテール・ベン・ハニア監督)
[コメント]
チュニジアのドキュメンタリー映画。公開が急に決まったように感じたので(1/31時点で公式サイトも仮ごしらえのようだし)、てっきり今年のアカデミー賞にノミネートされたのかと思ったら、昨年(2024年)のノミネートだったのですね。カンヌでも最優秀ドキュメンタリー賞を受賞しています。
■『ドマーニ! 愛のことづて』(パオラ・コルテッレージ監督)
※イタリア映画祭2024でのタイトル:『まだ明日がある』
[コメント]
去年の7月、本作がイタリア映画祭でオンライン配信されていた際、本作を強烈な熱量でおすすめするブログ記事がSNSで拡散されていました。私もなんとか波に乗りたいと機会をうかがっているうちに、視聴人数が制限に達して配信終了。んあー残念じゃったーと思っていたところ、劇場公開が決まりました。ありがたい!
■『ロングレッグス』(オズグッド・パーキンス監督)
[コメント]
海外批評家スコアの高いホラー映画。そして我らのニコラス・ケイジ出演作でもあります。私の今年のニコラス・ケイジ初めはこれ。2025年に私が観るニコラス・ケイジはこれ1本で終わるかもしれないから観に行っておきましょうね。
★『Flow』(ギンツ・ジルバロディス監督)
[コメント]
ラトビア出身の監督による一匹の猫が主役のアニメ映画。ゴールデングローブ賞ほか様々な賞を受賞し、今年の米アカデミー賞でも長編アニメーション賞と国際長編映画賞の2部門でノミネートされ話題になっています。先月(1月)はマルタ共和国の島々に暮らす野良猫を追ったドキュメンタリー映画『ねこしま』も観ましたし今年の映画は猫がアツいですね。
【3月20日(木)公開】
■『白雪姫』(マーク・ウェブ監督)
https://www.disney.co.jp/movie/snowwhite-movie
[コメント]
今までディズニー映画は無条件で公開初週に観に行っていたのですが、昨年末の『モアナと伝説の海2』と『ライオン・キング:ムファサ』があまり心に響かなかったので(歌は良作とも良かった! 特にリン=マニュエル・ミランダはやっぱり天才!)、2025年は口コミが良ければ観に行くことにしようとうっすら思っていたのですが……。
今作、監督が『(500)日のサマー』のマーク・ウェブで、脚本が『バービー』のグレタ・ガーウィグという、映画ファンがどうしても期待してしまう布陣になっています。企画がうまい! ずるい! まぁ『ライオン・キング:ムファサ』も、監督バリー・ジェンキンス×音楽リン=マニュエル・ミランダに惹かれて観に行ったんですけどね……。
■『教皇選挙』(エドワード・ベルガー監督)
[コメント]
こちらもアカデミー賞がらみ。8部門ノミネートだそうです。ゴールデングローブ賞では脚本賞をとっています。主演も監督も脚本もみな実績を携え錚々たる面々ですね。
【3月22日(土)公開】
★アラン・ギロディ監督の長編3作品一挙公開『湖の見知らぬ男』『ノーバディーズ・ヒーロー』『ミゼリコルディア』
[コメント]
日本劇場未公開だったフランスの映画監督アラン・ギロディの3作品が特集企画として一挙に公開されます。『ミゼリコルディア』と『湖の見知らぬ男』の評価がやたら高いのですよね……。3作一気に観ようと思います。
配給は昨年2月頃に映画ファン界隈を賑わせたバス・ドゥヴォス監督の2作を配給したサニーフィルムさんです。サニーフィルムさんには、セルゲイ・ロズニツァ監督作品でも大変お世話になっていまして(私はただ公開されたものを観に行っているだけですが)、信頼しています。パンフレットもいつも分厚く内容が充実しているのでこちらも期待大。
【3月28日(金)公開】
■『ミッキー17』(ポン・ジュノ監督)
[コメント]
『パラサイト 半地下の家族』でおなじみポン・ジュノ監督のとにかく公開日がころころ変わる最新作。
3/28までまだまだ時間がありますからね、あと14回公開日が変わるのまだまだ諦めてません。諦めたらそこd
■『エミリア・ペレス』(ジャック・オーディアール監督)
[コメント]
またまたアカデミー賞がらみ。作品賞を含む12部門13ノミネートの大暴れ(歌曲賞で2曲ノミネート)。カンヌやゴールデングローブでも複数受賞済み。一方、本作の舞台であるメキシコでは、この映画がフランス人監督の偏見で描かれているとして批判されているようで、鑑賞するにしても注意が必要ですね。その点はパンフレットの記事で触れてくれると学びとなって嬉しいのですが……。
■『ベイビーガール』(ハリナ・ライン監督)
[コメント]
アカデミー賞には絡まなかったものの、主演のニコール・キッドマンが各国の映画祭で最優秀主演女優賞にノミネート、あるいは受賞もしています。IMDbには「大企業のCEOが、キャリアと家庭を賭けて、年下のインターンと激しい情事を始める」とめちゃくちゃ短くてどストレートな紹介文が。強烈。
■『BETTER MAN/ベター・マン』(マイケル・グレイシー監督)
[コメント]
『グレイテスト・ショーマン』のマイケル・グレイシー監督の新作。ポップシンガーのロビー・ウィリアムズの人生が、ロビーをチンパンジーの姿にして描かれています。アカデミー賞では視覚効果賞にノミネートされています。海外レビューサイトでも高スコアなので観てみようかと。
以上です。やはり終わりに近づくにつれ文章のテンションが下がっていますがよく頑張った! そして3月も皆さんの映画ライフが素敵なものとなりますように。