見出し画像

4月劇場公開映画!注目の10作品(2025)

観る映画のチョイスがちょっぴりコア気味になりつつある私が、4月に劇場公開される作品で注目しているものを、まるっと紹介します。頭に「★」がついているものは、とりわけ楽しみにしている作品です。
※参考リンク:2023年に観た映画2024年に観た映画

2月と3月があまりに豊作だったため深刻な映画疲れに苦しんでおり、4月のチョイスはちょっと……どころかだいぶ消極的になってしまいました。いったい何本様子見するつもりなのでしょうか。

なお、鑑賞するまで極力知識を入れないようにしているため、内容の紹介はほぼありません。公式サイト(もしくはWebメディアの記事)へのリンクと、テキトーなコメントだけ添えてあります。謙遜でなく本当にテキトーです。ご容赦ください。

3月の記事もありますので、興味があれば下記リンクからぜひ。


【4月4日(金)公開】

■『天国の日々 4K』(テレンス・マリック監督)

[コメント]
トップバッターは2ヶ月連続でテレンス・マリック! 3月は長編監督デビュー作の『バッドランズ』(旧題:地獄の逃避行)が劇場公開されましたが、4月はその次作『天国の日々』(1978)の4Kレストア版が公開となります。本作も前作同様、美しい映像が魅力の一つとなっているようですが、撮影監督がトリュフォーやロメールの作品を数多く手がけたネストール・アルメンドロスである点も注目です。エンニオ・モリコーネの音楽も楽しみ。


【4月11日(金)公開】

■『シンシン/SING SING』(グレッグ・クウェダー監督)

[コメント]
Rotten Tomatoesなどの海外レビューサイトで高評価。今年の米アカデミー賞では主演男優賞・脚色賞・歌曲賞の3部門でノミネートされています。刑務所で更生プログラムとして行われている演劇とその参加者である収監者たちのドラマを描いた、実話ベースの物語。出演者の多くが実際に刑務所で演劇プログラムを受けた卒業生や関係者だそうで、現実での取り組みがメタ的に映画として結実したという製作背景も面白いですね。


■『ボサノヴァ〜撃たれたピアニスト』(フェルナンド・トルエバ監督&ハビエル・マリスカル監督)

[コメント]
海外レビューサイトでそこそこスコアがよかったのと、“ボサノヴァ(ブラジル音楽)をテーマに実在のアーティストを題材としたアニメ映画”ということで興味を持ちました。音楽はさほど詳しくはないのですが、ジャズのピアノサウンドは好みでして、予告編で流れる音色にも惹かれますね。

……で、このメガネの人が撃たれちゃうんですか……こわ……


【4月18日(金)公開】

■『カップルズ 4Kレストア版』(エドワード・ヤン監督)

[コメント]
不定期的に過去作がデジタル・リマスター/4Kレストア版として劇場公開されるエドワード・ヤン監督、今回は1996年の作品。一昨年(2023年)に4Kレストア版が公開された『エドワード・ヤンの恋愛時代』の次作にあたります。『〜恋愛時代』も例に漏れず素晴らしい作品だったので当然観なければなりません。

公式サイトのイントロダクションには「コメディタッチの前作と異なり、本作では喜劇と悲劇が表裏一体となっている。現代社会において欲望を追い求めることに夢中となった先にある、悲劇と希望を描き出す本作は、約30年前の製作ながら、ますます現代性を帯びてきている」とあり、“暗さのある映画”であると仄めかされています。こんなにも“温もりのあるオシャレな恋愛映画”的なポスタービジュアルなのに……

『カップルズ』4Kレストア版 ポスタービジュアル

でもよく見たら下の写真がぜんぜんおだやかじゃないな。


【4月25日(金)公開】

★『けものがいる』(ベルトラン・ボネロ監督)

[コメント]
海外レビューサイトを見てずっと気になっていました。昨年3月の横浜フランス映画祭で観た方からすれば「やっとか」というかんじでしょうか。主演が世界的に著名で(おそらく)国内でも人気のあるレア・セドゥなので、もっと早くに一般公開されると踏んでいたのですがもう1年経ってしまいましたね。個人的には“けもの”っぽいのは“ブランカ”だと思いますね(?)


■『異端者の家』(スコット・ベック監督&ブライアン・ウッズ監督)

[コメント]
ヒュー・グラントが怖いサイコスリラーってだけで観たくなりませんか? 『パディントン2』でも『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』でもナイスなヴィランでしたし。でも今回はガチ目なサイコっぽいしなぁ、甘く見たことを後悔させられちゃうかもなぁ。いちおう評価もよさげです。予告をちらっと見た時に、お留守番中のキアヌ・リーヴスが二人の女性の来訪によってめちゃくちゃにされちゃう映画『ノック・ノック』を思い浮かべたのですが、こんな呑気なことを考えたことすらも後悔させられちゃうかもなぁ。


■『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(大九明子監督)

[コメント]
松岡茉優主演『勝手にふるえてろ』、のん主演『私をくいとめて』と、大九明子監督の作品は監督自身で脚本も手がけた長編作品のみ観てきたのですが(『恋するマドリ』は未鑑賞)、どちらも面白かったので今作も迷わず観ます。今のところ、タイトルを覚えられず、「『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』、とまだ言えない僕は」な僕です。


【4月26日(土)公開】

■『青春 -苦-』(第2部)、『青春 -帰-』(第3部)(ワン・ビン監督)

[コメント]
とにかく評判がよいので。ただ私、第1部の『青春 -春-』公開当時、215分のドキュメンタリーを観るような気力をどうしても捻出できず、スルーしちゃったのですよね……。なので、「第2部・第3部公開記念」として第1部を特別上映してくださらないと、今回も観に行けないですね……。でも万が一配給が気を利かせてくださって本当に第1部が上映されたとして、第1部が215分、第2部が226分、第3部が152分の計593分、すなわち10時間弱あるわけですよ。頑張れると思いますか? 頑張れるに決まってるじゃないですか。だってそういうのが“青春”でしょう?


■『It's Not Me イッツ・ノット・ミー』(レオス・カラックス監督)

[コメント]
レオス・カラックス監督の新作にして、42分の中編。情報を殆どつかめていないのですが、2022年9月に逝去したジャン=リュック・ゴダールへオマージュを捧げた作品とのこと。あまり関係はないのですが、つい最近観たミシェル・ゴンドリーとレオス・カラックスとポン・ジュノの中編作品を集めたオムニバス映画『TOKYO!』で、私はカラックスの『メルド』が最もお気に入りだったのでつい期待してしまいます。さらに関係なくて恐縮なのですが、去年の黒沢清監督作品も45分の『Chime』が最も刺激的で楽しめたので、このくらいの尺の映画につい期待してしまいます。


【様子見】

以下の作品は、公開後の評判をみながら、良さそうなら観に行きたいと考えています。

■4月4日(金)公開/『片思い世界』(土井裕泰監督)

■4月4日(金)公開/『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』(モーガン・ネヴィル監督)

■4月11日(金)公開/『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』(マイケル・モリス監督)

■4月19日(土)公開/『メイデン』(グラハム・フォイ監督)

※2025年3月2日時点で公式サイトなし。配給会社の公式サイトはこちら

■4月25日(金)公開/『JOIKA 美と狂気のバレリーナ』(ジェームス・ネイピア・ロバートソン監督)

■4月公開/『ただ、愛を選ぶこと』(シルエ・エヴェンスモ・ヤコブセン監督)


以上です。4月も皆さんの映画ライフが素敵なものとなりますように。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集