【Coffee&Reading Time】(1)中島敦『文字禍』
前記
昨年末、「来年のNote.計画|瀬川」では、新連載の計画「よるの読書記録」(タイトル未定)のお話をしました。ちょうど年明けにエキナカの本屋さんで「Coffee&Reading Time」という新しい読書手帳に出会ったので、このご縁を機に、約束その一を果たしたいと思います。
コラムの名前ですが、悩みに悩んで、この読書手帳のタイトルをお借りしようと思います。不定期更新ですが、読んで面白い作品を3文形式で載せますので、どうか続けられますように……!
最初の一篇は、大好きな近代日本文学の絵本シリーズで、立冬舎さまの通称「乙女の本棚」シリーズ、作家中島敦+絵師しきみの『文字禍』です。
コーヒー豆でリーディングチャット(5段階評価)をつけてみると、このようになります。
話の濃さ:最も濃い
心の温もり度:やや冷たい
読みやすさ:「楽」と「難」の中間
おすすめ度:「高」と「低」の中間(純文学に慣れていない方を想定)
本の感想(3文形式)
「文字の霊などというものが、一体、あるものか、どうか。」
人は、この問いを考えはじめる。
それが、彼らの遊戯と罠にはめられた瞬間(トキ)である。