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軍鶏と地鶏

優秀な友人とよく言葉遊びをする。
よくやるのは人間の性質を別の生物やモノに例えたり、新しいワードを作ったりすること。
最近またやってみた。
と言うより話していると勝手に出てくる。
ちょいと下ネタなのだが、最近彼はいわゆる朝勃ちがチョーゼツ良いそうだ。
異性にそんな話を真面目にしてくれる彼は本当にいい友人だと思う。

彼が朝から元気な理由は新たに取り組んでいる健康管理からなっているとのこと。
元々気になったらそれを徹底して実験する人なので、実体験であり、生真面目な検証結果の一つだ。

最近の俺の息子はニワトリより目覚めがいい。
例えがそもそもおかしいけれど、そんな風に感じるらしい。
私は少しちゃかす。

「コケーーて鳴いてるんじゃない?」
「そうだな。だが雄々しい姿だ。闘うために生まれたようなものだから、ニワトリならさしずめ軍鶏だな。」
「やだかっこいい。」
「最近ビジネスがすごく上手くいっている。だが俺はなりふり構わず息子を使用しない。軍鶏自体は強いが繁殖能力は低いらしい。」
「戦う、のイメージは性的なものより仕事バリバリとか稼ぐ男のイメージだね。男同士で、俺の方が優秀だぜって仕事で競い合いするのなんて、マウント含めてまさに軍鶏だね。」
「マウントは好きじゃないけど、男同士は常に戦ってる感はあるね。自己実現のために己のビジネスに取り組むのはまさに軍鶏だね。」
「いいね、カッコいいね。シャモってるね。」
「シャモってるだろ。」

仕事にバリバリな男性=軍鶏

闘争心に燃えている様も軍鶏だ。

またニューワードができたと喜ぶ。

「シャモってる」

「最近仕事増えてさ、クライアントからの紹介が続いてるんだよ。」
「シャモってるねー!」


「この前交流会でたまたま同じテーブルのが同業でさ。でも聞いたらコンテンツが全然ダメだから、うちだと最低価格のものがこのレベルだって言ってやったよ!」
「シャモるねー!」

「俺はやる!自己実現だ!やりたい事があふれている!やるぞー!」
「ひゅー!いいね、シャモってるね!」

どうでっしゃろ?
流行らない?

そういえば女性の場合はどんな時シャモってるんだろうね。
もちろん男性と同じくバリバリ仕事してシャモってる場合もあるだろうけど、みんながみんなそうではないし、その数は少なそうだ。

ざっくりだけど、美貌や持っているものの顕示欲だろうか。庇護してくれてるステキなパートナーやキラキラななんかとかも含めて、「私の生活素敵でしょ?」と言うアピールやマウントかもしれない。

そんな話をしていると、

「女性はそのアピールを日々SNSにあげているじゃん。自撮り。」
「あ、つまりそれって、地鶏ってことですか。」
「お後がよろしいようで。」

これからはSNSでキラキラ自撮りをアップしまくっている女性のことをシャモ女子と呼ぼう。勝手に。
私も時々シャモってる。

まったく流行らなそうだが、言葉遊びは自分達だけしか知らずに流行らないほうが楽しい。

とりあえず朝勃ちの話からニューワードが生まれるなんて思いもしなかったのである。

コケーーー!

軍鶏そば食ったぜ!

シャモるぜ!





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