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好奇心という周波数:「ワクワク」は繋がっていく

2年半ほど前、普通ならば見過ごすで
あろう新書を手に取り、その内容に
グイグイ引き込まれた。

著者の竹下大学さん(本名である)は、
ある勉強会を通じて知り合った友人。
温厚で生真面目、柔和な笑顔を見せつつ、
時折植物への愛情が熱くほとばしる。

この本では、7つの植物を取り上げて、
それぞれの背後にある魅力的なストーリー
たちを紹介してくれた。
私は、個人的には「梨」に思い入れがあり、
とても楽しく読ませてもらった。

この本に出て来る7品種以外にも、
面白いストーリーを沢山ご存知の
竹下さんが、この度満を持して
出版されたのがこちらである。

なんと、帯にはいとうせいこうさんの
推薦文もある!

あの野菜、この果物。我が国の品種改良の歴史がおいしそうなビジュアルですべてわかる。
さてこの季節、何を食べようかな?

(初版の帯・裏面に記載された推薦文)

今回取り上げられている野菜と果物は、
全部で27種類!
前作に比べれば、一つ一つの取り上げ方は
浅くならざるを得ないとはいえ、
本作はビジュアルを上手に活かして、
かなりの情報量をうまく圧縮し、
魅力的な本に仕上げている。

どの野菜・果物も、
「えっ、こんな品種があったの?」
「これはメチャクチャ美味そう!」
「そんな裏話があったなんて?!」

という情報で溢れている。
特に、知る人ぞ知る情報、いわゆる
トリビアの充実度合いが嬉しい。

キャベツのところで、実は
キャベツを生で食べるのは
日本独自の文化
であることを
初めて認識した。
銀座にある有名な洋食店「煉瓦亭」
ここがカツレツの付け合わせとして
千切りキャベツを使い始めたのが
発祥
だとのこと。

「煉瓦亭」の開店は1895年。
以来、120年強の歴史があるわけだが、
キャベツの生食はその程度の歴史しか
ないと聞くと、ちょっと驚きではない
だろうか?

昨日、朗読家の五十嵐いおりさんに
よる朗読Liveの紹介
をした。
その五十嵐さんが、毎朝5分の朗読を
届けてくれるオンラインサロン
運営されている。

たまたま今朝の朗読で、
池波正太郎作『むかしの味』の、
「ポークカツレツとハヤシライス
 ー銀座〔煉瓦亭〕」

を取り上げており、あまりの偶然に、
電車の中で本を手にしながら、
マスクの下でニヤニヤしていた。

好奇心を抱いて、色々と自分で行動し始めると、
思わぬところから続々と情報がやってきたり、
新たに人と出会ったりする。
そんな経験をしたことはないだろうか?

「アンテナが立った状態」
などと私は呼んでいる。
好奇心という周波数を自ら発すると、
その周波数と同じ波長をもつものたちが
吸い寄せられるようになる。

そう解釈している。

好奇心を発している状態というのは、
「ワクワク」している状態と言い換え
可能だ。
「ワクワク」をもっと増やして、
アンテナが始終立ちっぱなしの人生を
送る人が増えれば、日本はもっとずっと
元気になるはず。

そのためにも、
まずは自分の身近なところから。
何より自分自身が「ワクワク」する
ところから!

そうやって、
好奇心のアンテナを張り巡らせ、
同じ周波数を引き寄せていきたい。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。