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エキナカ@東京駅のグランスタを訪れた

先日、東京駅を訪れた。
ちょっとしたお使い物があり、
駅構内にあるグランスタへ。

このグランスタ、JR東京駅の改札外と
改札内の両方にまたがって店舗を展開

している。
ウェブサイトの案内を初めてみた時は、
少々面食らった。

私が行きたかったのは、改札外の
茅乃舎(かやのや)というお店。
あご(トビウオ)を使った出汁が、
料理をとびっきり美味しくしてくれる。
その場で軽い食事が取れる「汁や」と
いう業態も併設している。

買い物を終えて、そのままJRに乗って
移動だったのだが、改札内の方が
お店がたくさんあるため、
どんな様子か短時間ながら「視察」
してきた。

エキナカだけあって、手土産需要
相当多いのだろう。
和洋問わず様々な種類のお菓子たちが
目を引く。
雑貨系のお店もあるが、人はまばらだ。

どの店も非常に手狭。
働く方は大変だろうなぁ、などと
感じながら、人混みをすり抜ける。

これだけの小さなお店で、
これだけ多くの来客をさばくからには、
売上効率はさぞ高いだろう。

エキナカというのは、今や一等地で
あることに疑いない。
これだけの交通量があれば、
集客に手間をかける必要がなく、
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」
とばかりに、それなりの商売が
成り立つはずだ。

にもかかわらず、昔は物販する場所と
しての価値を認められていなかった。

駅というと、暗い、ジメジメした
イメージがつきまとい、あくまでも
移動手段として仕方なく乗っている、
そんな位置付けが長かったのだ。

今やすっかり斜陽の百貨店。
特に地方に行くと、老舗百貨店は
駅前ではなく、駅から少し離れた
繁華街に立地していることが多い。

昔は、買い物といえば百貨店が華。
それが、今ではすっかり、ルミネや
アトレのようなショッピングモールに
お株を奪われている。

駅前立地のモールも、エキナカと
仁義なき戦いを強いられたり、
あるいはコロナで更に勢いを増した
ネット通販に食われたり。

栄枯盛衰。
盛者必衰。

そんな単語が浮かんでくる。
ちょっと人気が出たからといって、
あぐらをかいてしまえは、
どこからともなく刺客が放たれ、
気付いたらどうにもならない。
そんなことが日常茶飯事。

今は価値が認められていないものも、
発想を転換して良さを見つけてやる
ことができれば、エキナカのように
大いなる発展を遂げることは十分に
可能。

そして、そこで新たな価値を作って、
旧態依然の競合を食ったとしても、
更に新たな価値を作っていかねば、
また誰かに市場を脅かされる。

商売は厳しい。
でも、だからこそ楽しい。

グランスタを出て、そんなことを考え
ながらホームで電車に乗り込んだ。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。