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「賢い消費者」であろう

昨日は、いつも世話になっている
医者の友人を訪問。
ちょっとした診療の後に処方箋を
もらい、雑談してきた。

何がきっかけか忘れたが、
健康食品でよく見るグルコサミン
話になった。

曰く、あれがひざなどの関節に
効くように思われているが、
全く意味がない
とのこと。

確かに、グルコサミンは人の軟骨の
中に存在する成分
である。
それゆえ、弱った軟骨のところに
直接注入して足してやると、
ある程度の効果が見込めるらしい。

しかし、巷で売られているのは、
いわゆる健康食品
グルコサミンを含むサプリメントを
摂取することで、ひざの痛みなどが
軽減するかのようなイメージ

訴求している。

食品なので経口摂取するわけだが、
口内で既に唾液(アミラーゼ)による
分解
が始まり、食道、胃でも消化酵素
による攻撃
を受け、グルコサミンの
成分は当然のことながらバラバラに
解体
されてしまう。

そうすることで、腸から体内へと
吸収することが可能になる
わけで、
バラバラになった成分が再び元の
グルコサミンに戻るかと言われれば、
それは無茶というものだろう。

もちろん、軟骨を作り上げるための
材料を多く体内に摂取することには
なる
ので、若干の足しにはなるかも
しれないが、それが効果的と言える
レベルであることは証明されていない

のが現状である。

現に、グルコサミンのサプリメントを
販売する事業者も、嘘はつけないので、
情報提供サイトにおいて非常に微妙な
言い回し
で逃げを打っている。

同様のことは、コラーゲンにも
当てはまる。

肌の成分として知られるコラーゲン。
ドリンク(飲む)タイプや、
サプリメントも数多く販売されている
のはご承知の通り。

これもまた、経口摂取する以上は、
体内でバラバラに分解されてしまい、
再びコラーゲンとして合成される
保証はどこにもない

厚生労働省が情報提供している
サイトから引用する。

コラーゲンは健康食品として、皮膚の弾力を保ち関節の痛みを和らげるなどとされていますが、その有効性については十分証明されているとはいえません。

厚生労働省 e-ヘルスネット

プラシーボ(偽薬)が効くことも
あるわけで、これら健康食品には
全く意味がないとまで言おうとは
思わない。

しかしながら、何となく効きそうな
イメージ、ムードを宣伝広告などで
醸し出しながら、実際に効く保証の
ない商品を売る
というのは、
私がもし販売者だったら、良心の
呵責
にかなり苦しむことであろう。

だまされる方が悪いかもしれないが、
そう言ってしまっては身も蓋もない。

違法にならないよう、細心の注意を
払って言い回しを調整する位なら、
その努力をもっと別の有益なことに
向けた方が世の中のため
である。

性悪説を取るのは決して本意では
ないが、世の中には人をだまして
カネをむしり取ろうとする悪者

残念ながら後を絶たない。

そういった悪者の罠にはくれぐれも
かからないように、皆さんには
「賢い消費者」であって欲しい。
そのためにも、常に学びのアンテナを
周囲に張り巡らせる
ことを勧めたい。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。