見出し画像

スパイスを効かせすぎ?!

このカレー、私の職場の近くで営業する
スパイスカレー屋さんの特製である。
どうも特別な仕入れルートがあるようで、
焼肉界隈では超メジャーなあの「金竜山」
同じお肉を入手できるらしい。

その特別なルートで仕入れた牛タンを
カレーに仕立てたメニュー

以前にいただいたカレーに入っていた
牛タンが絶品だったもので、
今回もあまりメニューを深く読まずに
「この牛タンのやつ」とオーダー。

運ばれてきたカレーは、何と、
牛タンを粗挽きにしてキーマっぽく
したカレー。
月替わりで色々メニューを細かく変えて
いるようで、以前食べたものとは異なる
アレンジだったのだ。
なんてことを・・・
牛タンは挽かずに食べたかった・・・
と思ったが、すぐに気を取り直して
お食事タイム。

牛タンのあの食感が、粗挽きに留めている分、
それなりに残っている。
味わいも良く、これはこれで素晴らしい一皿
であった。

こちらのカレーは、スパイス混ぜ混ぜ系の
本格派。
これを食べて帰った日の夜、家族から
大クレームが。
私が「臭う」というのである。
妙な臭いがする、何を食べたのだ?と
詰問され、カレーを食べたことを白状。

カレーに入っているスパイスは、
口臭としてはもちろん、汗腺などからも
臭いを発するようである。
私は昔から、ニンニクを食べるとてきめん
らしく、臭いをまき散らしまくるから
注意せよと言い聞かされてきた。

まさかインド系のスパイスカレーで
ここまでクレームを受ける程、自分が
臭いをまき散らすとは思っていなかった。
寂しいが、しばらく本格派のカレーは
お預けにしようと思っている。

そんな矢先に、フォレスト出版さんの
note投稿が「あなたにおすすめ」として
タイムラインに表示された。

なぜ日本にはスパイスが浸透しないのか?
なぜだろう・・・?
確かに、日本のカレーは本格派スパイス
カレーとは一線を画す「別物」。

ヨーロッパに比べてもスパイスの浸透
具合は低いように感じていた。
「うまみ」文化がその代替を果たしてきた
部分が大きいのだろうとは思っている。

タイトルを読んで、ひょっとしてスパイスが
体臭をきつくする原因であり、きつい臭いが
あまり好まれない日本
においては、私が正に
体験したように、家族に責められるなどの
状況があって浸透していないんですよ!
などというネタでも書いてあるのではないかと
思い、ついクリックして中身を読んでみた。

読んでみて、書いてあることは知的好奇心を
満たしてくれる、至極真っ当かつ有益な内容。
確かにそうなのだが、タイトルであおられた
「日本にスパイスが浸透しない理由」
が書かれていないではないか!?

というのが素直な読後感である。

実は日本人はスパイス好き!というのが
結論だとするならば、「浸透しない」と
いう振りは嘘
となる。
むしろ末端まで浸透しきっている、という
結論になるわけだから。

出版社さんなので、正解は本を買って読んで
くださいね!というのがオチ
だとすると、
それはそれで理解できるのだが、やはり
タイトルと中身のミスマッチ感にモヤモヤが
残る。

タイトルにスパイスを効かせすぎた、
ちょっとやりすぎた感のある記事だった。
しかし、繰り返しになるが、書いてあることは
とても知的好奇心を満たしてくれる内容。
「日本人が知らないスパイスの本当の話」とか、
「本格的なスパイスはヨーロッパに学べ」など、
タイトルと中身がしっかり呼応しつつ、
内容を読みたくなる秀逸なタイトルが
付いていたら良かったのに、と感じた次第。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。