言葉の力
昨日のエントリーにも関わる話。
言葉には「力」がある。
言葉によって、大いに救われることも
あれば、逆にダメージを受けることも
ある。
いずれも「力」があればこそ、である。
「始めに言葉ありき」
と言ったのは、新約聖書。
創世は、神の言葉から始まった、
という意味合い。
物理的に存在するモノについては
とりあえず置くとしても、
抽象的な存在、概念に関しては、
言葉を紡ぐことによってはじめて
生まれる。
その意味で、言葉というのは
無から有を作り出すことができる
わけで、そんな「力」があること
だけでもすごいことだ。
仕事柄、言葉の力に驚かされる
ことは多い。
その素晴らしい力に、
何かと勇気づけられたり、
業績に貢献してもらったり、
ポジティブな影響をもらえる。
それとは反対に、
その恐ろしい力に、
何かと翻弄されたり、
業績悪化の引き金となったり、
ネガティブな影響もこうむる。
「ありがとう」という言葉を
自らたくさん発していると、
幸運が巡って来る。
そんなオカルト的な話を聞く
ことがあるが、これは真実だと
思う。
「ありがとう」という言葉を
受け取った人は、気分がよくなる。
そして、その人が次に発する言葉が
よりポジティブなものとなる割合が
高まる。
そうすると、その人の言葉を
受け取った人の気分が良くなる割合も
上がることになる。
そうやって、よりポジティブな気分に
なる人の割合が高まっていくので、
やがて自分もその恩恵を受ける。
「風が吹けば桶屋が儲かる」
的な、ロジックとは言えない
ような話ゆえ、真面目に信じる
人は少ないかもしれない。
それでも、是非騙されたと思って
「ありがとう」を一回でも多く、
一日の中でつぶやく、声に出す、
文字に書く回数を増やしてみて
欲しい。
「ありがとう」は「有り難う」。
「ありがたい」は「有り難い」。
有ることが難しいのだ。
ということは、
有るだけで貴重だということ。
有るだけで感謝。
有るだけで儲けもの。
有るだけでハッピー。
明石家さんまの有名な言葉、
「生きてるだけで丸儲け」
を思い出す。
生きている、息をしているだけで
奇跡だし、有り難い。
儲かった!と思ってよい程に
有り難いことなのだ。
「有り難う」は、尊い言葉、
素晴らしい言葉の筆頭。
他にも、山ほど素晴らしい言葉が
存在する。
そんな「言葉」を使って、我々は
他者とコミュニケーションする。
適切な言葉を、
適切なタイミングに、
適切な場面において、
適切な形で使いこなす。
言葉の力を存分に引き出し、
操れる。
そんな境地に達することを
目指して、日々言葉と格闘し、
戯れる。
ゴールは遠いし、
そもそもたどり着けるか
甚だ怪しいが、
プロセスを楽しみながら、
じっくり、ゆっくり、のんびり、
言葉と共に歩んでいきたい。
そんなことを思う、
40代最後の誕生日。