「オムニウェルネス」というキーワード
「Statista」という名前の
サービスプラットフォームが
あります。
「Statistics」という英単語の意味が
「統計」だとお分かりになる方は、
どんなサービスか、何となく予測が
できるかもしれませんね。
「Empowering people with data」
(データで人々に力を与える)
とある通り、経営判断サポートの
ための統計データを提供している
企業です。
この会社が出していた、2025年の
消費者トレンドに関するレポートを
たまたま目にした際に、
「オムニウェルネス」
というあまり見慣れない言葉を
見つけました。
「ウェルネス」とは、
「心と体、人間関係や仕事など、
社会的にも健康な状態であり、
その状態を目指す生き方」です。
「オムニ」とは「あまねく」なので、
「オムニウェルネス」とつなげると
というような説明がふさわしいと
言えるでしょう。
この「オムニウェルネス」が、
2025年に消費者のトレンドとして
より顕在化するだろう、というのが
Statista社の予測。
その背景として考えられるのは、
人々の健康に関する意識の高まりや、
コロナ禍でのリモートワークによる
ライフスタイルの変化が挙げられる
と思います。
このキーワードの意味するところを、
もう少し具体的に説明しておきましょう。
「ウェルネス」を追求すると聞いて
すぐに思い浮かぶのは、フィットネス
クラブで運動するとか、睡眠をしっかり
とるとか、食事に気を遣うことあたりが
「ド定番」でしょうか。
これらに加え、医療やメンタルヘルス、
社会的つながりなどの様々な要素を
包括的に捉え、テクノロジーやデータを
駆使して個別化した改善へのアプローチを
提供するサービスが出てくるだろう、
ということなのですね。
イメージしやすいものとしては、
パーソナライズされたアプリによる
総合的な健康管理や、
ウェアラブルデバイスを使った24時間
いつでもどこでもフィットネス管理
といったサービスです。
これらのサービスは、実際既に世の中に
お目見えしています。
例えば「Garmin」というブランドは、
元々はGPS技術を用いた航空・航海用機器の
メーカーでした。
が、今やウェアラブルデバイスを通じて
パーソナルウェルネス向上を支援する
リーダーに成長しています。
それが、AIやビッグデータ解析によって
より一層個々のニーズに合わせたきめ細かな
運用が可能となり、生活全般にウェルネスが
行きわたる、正に「オムニ」な状況へと
更に進化していくということなのでしょう。
昔マンガで見たような「近未来」に
ますます近付きつつある、
そんな気持ちになったのでした。