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「鍋前線2024」で鍋つゆのPR

ミツカンが、面白いアプローチで
自社の鍋つゆ商品をPRしています。

桜の開花前線は、南から少しずつ
北上していきますが、
「鍋前線」は、寒い北から少しずつ
南下していく
のですね。

鍋を食べたくなるタイミングを、
下記のようにきちんと定義し、
その定義に沿って「鍋前線」の
南下をレポート
していこうという
この企画。

涼やかな秋風が心地よい鍋がおいしくなるシーズンを迎えるにあたり、鍋が食べたくなる気温を独自調査により 「最低気温15℃」 と定め、全国各地で 「最低気温15℃以下が3日間続いた日」 を迎えるタイミングを、新たな秋の風物詩 「鍋開き」 として宣言。

気象コンテンツの提供・配信で有名な
ウェザーマップに監修を仰ぎ、
全国各地でいつ 「鍋開き」 のタイミングが
訪れるかを予想した 「鍋前線2024」
特設サイト 「全国鍋開き予報2024」 にて
公開しているのです。

このサイトを見ると、
関東地方も既に「鍋開き済!」
なのですね。

確かに、気温が一気に低くなって、
数日それが続いた気がしますが、
真夏日が戻ってきたりもしたので、
ちょっと意外な印象を受けました。

ミツカンが実際に売りたい本命の
商品
は、「〆まで美味しい」シリーズ
などの鍋用調味料
でしょう。

こうした鍋用調味料という商品
そのものにフォーカス
して、
味が美味しいとか、
素材にこだわっているとか、
手軽に楽しめて便利だとか、
そういった「ベネフィット」をうたう
ことも勿論重要です。

しかし、商品を押し出すアプローチは、
ともすると押しつけがましい感じ
消費者に与えることがなきにしも
あらず。

この点、鍋料理を楽しむ季節が到来!
ということで、商品そのものではなく
鍋用調味料全般の需要を喚起する
アプローチ
をとっている点が、
ごく自然に消費者に興味を抱かせる
PR手法
となっていて、
さすがはミツカンという印象を
持ちました。

誰も名前を知らないメーカーや
ブランドが、商品アピールではなく
カテゴリーのアピールをしたところで、
お客様が自社の商品を手に取って
くれる可能性は極めて低いでしょう。

しかし、鍋用調味料におけるミツカンの
ように、カテゴリー内でトップクラスの
位置付けであれば、カテゴリーが盛り
上がると自社商品も自ずと盛り上がる
という関係性
になります。

「そろそろ鍋の季節だな!」と思った
消費者が、他社の鍋用調味料を買って
しまう可能性もありますが、
確率的には自社商品を買ってもらえる
可能性がより大きいという意味で、
トップメーカーならではのアプローチ
だと言えるわけです。

明日以降、関東はまた暑さが戻って来る
という予報でした。
今シーズン初の鍋料理は、来週あたりに
するかな、ミツカンのサイトを見ながら
そんなことを考えた次第です。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。