イメージアップに必要なこと
昨日の記事に引き続いて、
「第36回日経企業イメージ調査」の
結果をネタにさせてください。
新聞記事には、
「顧客ニーズへの対応に熱心」
「親しみやすい」
「営業・販売力が強い」
「扱っている製品・サービスの質がよい」
の4つの項目について、
1位から10位のイメージランキングが
掲載されていました。
昨日の記事では、ユニクロが
「顧客ニーズへの対応に熱心」な
イメージでダントツ首位であることを
ご紹介しましたが、実はユニクロは
「営業・販売力が強い」でも首位。
残る2つのイメージでも3位と5位に
ランクインしており、日本国内では
無双状態に近いと言えそうです。
他に、4つのイメージ項目全てにおいて
10位以内にランクインしたのが、
・良品計画(無印良品)
・ニトリ
の2つの企業(ブランド)でした。
ユニクロと合わせたこの三羽烏、
出て来た当初は必ずしも良いイメージ
ではありませんでしたよね。
特にユニクロは、
「安かろう、悪かろう」の典型に
思われていた記憶がありますし、
ニトリも正直なところ買えたものでは
ない品質やデザインのものしか店頭に
置いていないイメージでした。
しかし、ベンチャー企業なんて、
どこも最初はそんなものです。
お金もない、顧客もいない、
そもそも優秀な社員もいない。
それでも、現実と向き合いながら、
地道にPDCAを回して商売を拡大して
来たからこそ大きくなれたのでしょう。
イメージというのは、
いつも同じような見た目、
いつも同じような味や香り、
いつも同じような体験や満足、
そうしたものが積み重なることで、
確固たるものへと育ちます。
毎回のように見た目が変わったり、
味や香りがブレたり、
日によって体験にムラがあり、
満足感もバラツキが出るようでは、
一貫性のあるイメージがお客様の中に
育ちようがありません。
ブランディングで大切なのは、
この一貫性なのです。
最初は弱くても仕方ありません。
一貫性を維持する期間が短いのですから、
どうしようもないのです。
それでもめげず、
一日一日と改善を積み重ねることで、
やがてひと月ふた月、一年二年、
十年二十年と年輪が重なっていき、
一貫してブレない姿勢がいつの間にか
高い評価を獲得することにつながって
いくに違いありません。
加えて、常に消費者、生活者の
身近にいる、身近にあることが、
イメージアップに効いていることも
間違いのないところでしょう。
だからこそ、ユニクロや無印、ニトリに
加え、セブンイレブンを筆頭にした
コンビニ各社や、マクドナルド、モス、
アマゾンなどといった、消費者との
接点を多く持っている企業(ブランド)が
幅を利かせているランキングになっている
のだと思われます。
イメージアップには、
・一貫性
・親近感(頻度高く接する)
が命なのです。