正しい数字を把握する

5月最後の週末。
暑すぎない、程よい気候に恵まれ、
正に絶好のラン日和。
2週間前にふくらはぎを痛めたため、
痛みが出ない程度のペースでだまし
だましのランは今日が3回目。
前2回は、普段よりもキロあたり
30秒~1分ほどペースを落として
走っており、今日はもう少し上げ目
で行こうかな、などと考えながら
走り始めた。

ところが、1㎞地点の随分手前で、
アプリが「1㎞到達」を告げ、
「ペース 1㎞ 4分02秒」
などとのたまった。
普段のペースより全然速いことに
なっている。
しかし、そもそも普段「1㎞到達」
を告げられるポイントに達する
200m位は手前だったことから、
アプリの距離計測ミスであることは
まず間違いない。

仕方がない、自分の感覚に頼って
ペース配分するしかない。
そのように割り切って、その後も
走り続けた。
アプリが都度教えてくれるペース
が正しいかどうかをいちいち
検証しようがないので、体が
覚えている感覚に従い、また
ふくらはぎの調子に耳を澄ませ
ながら、予定通りハーフを走り
切ったのであった。

これが仕事だったら?
と考えると、色々と学びが見えて
くる。

数字を計測するというのは、常に
求められることであり、売上や
利益に始まり、お客様一人あたり
の購入金額、LTVと言われる生涯
顧客価値、リピート率、認知率、
コンバージョン率等々、それは
それは多種多様な数字を追いかけ
ざるを得ない。

それらの数値を基に、事実がどう
なっているのかを把握し、
その事実に基づいて様々な分析を
行い、次にどんなアクションを
取るべきかを検討して、実際の
アクションへとつなげていく。
いわゆる
「フィードバックループ」
をグルグル回しているのだ。

もし、これらの数値が
「実は間違ってました!」
なんてことになれば、この
ループが正常に機能しなく
なってしまうことになる。
そうなってしまうと、会社が
戦略を立てる上で、そもそも
現在地がどこかが分からない、
などというおまぬけな状況に
立ち至る。

そう考えると、IT/システムを
つかさどっている部門というの
が極めて重要な仕事をしている
ことに改めて思いを致さざるを
得ない。

地味で、正確性を求められ、
正しく機能して当然と思われ、
何か不具合があるとやたらと
責められる。
そういう「割に合わない」部門
だという言われ方をすることが
多いが、会社の屋台骨を支える
貢献をなしていることもまた
間違いない。

日頃から、感謝の気持ちを持って
接しているつもりではあるが、
より一層感謝と敬意をもって
接するべきだと、今日の出来事
を振り返りながら思ったのである。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。