電子書籍と紙の本、どちらが良いか?
近頃、積読本がますます増えている。
以前にもここで何度か書いているが、
なかなか積読本が減らないのだ。
読みたい本が、次から次へと
押し寄せて来る一方で、
読むスピードは大した進歩がない。
読む時間を増やして対応するしか
方法がないと分かっているものの、
実際には読む時間を増やせていない
というのが実情。
ただ、以前だと紙の本が積読本と
して溜まっていく一方のため、
物理的なスペースを圧迫し、
心理的な負担感もまた極めて
大きなものとなっていた。
ところが、電子書籍を使い始めると、
積読本が溜まっても物理的な
スペースはほぼ影響を受けない。
多少スマホのメモリを食うだけの
話で、物理的な圧迫感を覚えない
ものだから、かえって心理的な
圧迫感も回避でき、結局本を読む
手間や時間が減ってしまうという
オチとなっている。
電子書籍だと、
本の値段も割安なので、
ここ最近の書籍購入はKindleに
偏りがちだ。
しかし、紙の本の方が、総合的に見て
優れているという話をチラホラ聞く
こともあり、実際のところはどうかと
いうことがずっと気になっていた。
そんな折、信頼できる友人から、
「紙の方が絶対にいい」
「科学的に実証されている」
「論文も沢山出ている」
との話を教えてもらったので、
今後はKindleは控えめにして、
できるだけ紙の本を優先しようと
結論付けた。
確かに、紙の本の方が、読んでいて
しっくりくるというか、自分の頭の
中に浸透していく速さにせよ、
浸透度合い=質にせよ、電子書籍より
ずっと良い気がしている。
これは、自ら光を発しているものを
見るのか、単に光を反射しているものを
見るのかの違いだとも言えるそうだ。
電子書籍は、基本的にスクリーンに
投影したバーチャルイメージ。
自身が光を発する器具である。
これに対して、紙の本は、周りが
明るくなければそもそも読めない。
周囲の光を反射して、はじめて
読むことができる。
この、光そのものを受け取るか、
光の反射を読み取るかという点で、
電子書籍と紙の本はそもそも異なる
媒体なのだという指摘は、
普段全くもって意識していない
視点であった。
しかし、そんな物理的な特性の
違いによって、人がどのように
中身を認知するかがかなりの程度
異なってくると聞き、何とも
興味深いと感じた次第。
更には、紙の本だと、視覚情報に
加えて他の感覚器を通じても情報が
ふんだんに入ってくるが、これが
紙の本の優位性を決定づけている
気もする。
本の手触り、
独特のにおい、
頁をめくる音、
そういった感覚が脳の中で統合
されて、本を読む体験を形作る。
これが、電子書籍の場合と比べて
より豊かなものになっているように
思えるのだ。
そんな視点も含めて、紙の本の方が
優れているという研究報告を
サイトにまとめてくれている記事が
こちらにあった。
色々書かれているが、Kindleより
紙の本で読む方が、自分の頭への
定着度が上がり、本の内容を実践に
結び付けられる可能性が高まるとは
言えそうだ。
いずれにしても、
読みっぱなしは厳禁であり、
いかに実践につなげていくかを
常に頭の中で考えていく必要が
あるだろう。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。