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#あなたの瞳に話せたら

今日はありとあらゆるメディアで
10年前の震災に関するニュースが
あふれかえっている。
あれから丁度10年。
「やっと10年」の人もいれば、
「たった10年」という人もいる。
人それぞれ、10年の重み、意味づけは
様々に異なる。

先日、EMS(エッセンシャル・
マネジメント・スクール)からの案内を
きっかけに、YouTubeライブで行われる
映画の上映会に申し込み、観る機会を
得た。
タイトルが、

【震災10年】亡き妹へ送る、一通の手紙。
映画『あなたの瞳に話せたら』上映会×トークセッション

というもの。
津波の被災で有名になった、
石巻市立大川小学校。
この大川小に通っていた妹を
10年前に亡くしたお姉さん、
佐藤そのみさんが監督を務めた
映画である。

丁度EMSの代表を務めていらっしゃる
西條剛央さんが、大川小学校事故の
研究をまとめた本、
『クライシスマネジメントの本質』
を上梓したところでもある。
10年という月日は、このような大きな
出来事を振り返る上では丁度良い
タイミングなのかもしれない。

映画は、30分程度の短編。
監督が、妹に宛てた手紙を読み上げる
体で話が進む。
淡々と、飾り気なく手紙を読み上げる
声色が、リアリティーを感じさせる。

監督以外には、大川小の後輩で
「奇跡の生き残り」を果たした
「てっちゃん」、
妹の親友のお姉さん「ともちゃん」
の二人が手紙を読み上げていた。
今も現地で「語り部」としてご活躍
されている父親・佐藤敏郎さんの
様子も登場する。

遺族の思い、悲しみ、辛さ。
それらは、想像に余りある。
きっとこんな風なのでは?
いや、あんな風なのでは?
想像するのは勝手だが、
きっとどれもこれも違う。
100%同じように物事を捉え、
感じることができるはずも
ないからだ。

手紙を読み上げた3人に、
共通しているなと思ったこと。
それは、悲しみや辛さを何とか
乗り越えて、前へ進んでいく
勇気を、内省によって手に入れた
のだろうなということ。
そして、亡くなった家族、友人の
分まで生きようと決意している
こと。

きっと、色々なことを考えたに
違いない。
悩んだに違いないのである。
葛藤だらけの中を進んできた
はずなのである。
そんな中、内省する機会が半ば
強制的に与えられ、奇しくも
それが勇気を与えてくれた。
きっと、そんなことではないか
と想像するのである。

結局これもまた「想像」でしか
なく、合っているのか甚だ怪しい
のだが、それもまたよし。
自身で内省に励み、人生に勇気を
与えよう。


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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。