見出し画像

「ネイチャーバイブレーション」体験記

振付家香瑠鼓かおるこ(Kaoruco)先生
直接教えてくださるワークショップ、
「ネイチャーバイブレーション」
参加してきました。

香瑠鼓先生については、
こちらのnoteでご紹介させて
いただいた経緯があります。

ワークショップ自体の主催は、
私が所属している「大人の小杉ゼミ」
でして、普段よくオンラインで顔を
合わせているメンバーを中心に、
14名ほどの参加者が、香瑠鼓さんの
下北沢のスタジオに集いました。

さて、このワークショップは、
小杉先生から以前より噂を伺っており、
「凄い」とはおっしゃりつつも、
「言葉で説明できない」
「体験してみないと分からない」

という趣旨だったため、
非常に大きな期待を胸に抱きつつ、
若干の不安もあったのは否めません。

ただ、結果から先に申し上げると、
「受けてよかった」
「言葉で説明できないという意味が
体験してみて分かった」
「心身ともに素晴らしい解放感を
味わい、堪能できた」

というのが偽りなき感想です。

折角なので、この機会に
「言葉で説明できない」部分について
自分なりに説明を試みてみましょう

香瑠鼓さんが開講しているスクール・
「カラダラボ」の説明を、
こちらのページで一通り確認する
ことができます。その中で、
「ネイチャーバイブレーション」
どのように説明されているかを、
ちょっと長いですが抜き出して
おきましょう。

香瑠鼓カラダラボ・スクールのプログラムは、各クラスとも、香瑠鼓が開発したメソッド「ネイチャーバイブレーション」を用いたオリジナルエクササイズです。その名の通り、香瑠鼓が自然の川や草木や風の中で、自らの身体や声を共振させることから生まれました。
ネイチャーバイブレーションは、いくつもの小メソッドの組み合わせで構成されています。呼吸を整えて身体の力を抜き、自分の身体との対話を導くメソッド、雑念や常識にとらわれず、直感やひらめきを素直に表現するためのメソッド、相手の存在や、自分のいる空間や環境を、瞬時に柔軟に受け取るためのメソッドなど。
このメソッドを体験するワークショップは、主として二つの方向に効果を持ち、相互に関連しています。
一つはマインドフルネス、つまり自分の内側に働きかける効果
マインドフルネスは近年、脳科学でストレス軽減、集中力アップ、自律神経回復などの効果が実証され、Googleをはじめ企業や政府機関、教育機関などでも、それを導くプログラムが取り入れられています。
マインドフルネスを導くには様々な方法がありますが、ネイチャーバイブレーションは身体に働きかける「ボディ・マインドフルネス」。すなわち、その人の肉体の尊厳をベースに、その人自身が持つ内なる力や生きる喜びを引き出すものです。
もう一つはエクスプレッション、つまりコミュニケーションや表現を豊かにする効果
香瑠鼓スクールの理念は、完璧さを求めたり、正解・不正解を選別することではなく、一人ひとりの自由で個性豊かな魅力を見つけることです。そして、時間や場所、一緒にいる人、あらゆる状況によって常に変化し続ける無限の表現を楽しむことです。
香瑠鼓の手掛ける振付が常にユニークで魅力的なのはそのためです。また、障害のある人や年配の人が一緒に参加できるのも、正解がない/あらゆる表現が正解になるからです。自分の身体を愛することができれば、身体の可能性はあなたが望む方向に伸びていきます。

自分なりに端的に整理すると、
以下のような感じでしょうか。

目的/目指す姿:自らの身体を自然と共振させる
手段/手法:いくつかの小メソッド(呼吸法、ひらめき表現、直観授受等)の組み合わせ
具体的な効果:マインドフルネスが引き出される。表現力が豊かになる。

4時間ほどのワークショップでは、
まず呼吸法や独自の体操法(?)
用いて、身体を緩めていきました。

身体を「緩める」という表現は、
普段あまり使わないと思うので、
「リラックス」といった方が
分かりやすいのかもしれません。

とにかく身体中にコリのない状態を
つくる
と考えれば良いでしょう。
合気道でも、気の通りを良くする上で
リラックスすることが大事
だと言われて
おり、これは呼吸法をうまく使うことで
実現できるのですよね。

呼吸法は、いわゆる丹田たんでん(へその奥の方、
体の中心部分)を意識しながら、
鼻から吸って口からゆっくり吐く

というのが基本。

体操については、頭のてっぺんから
足のつま先まで、全身ありとあらゆる
部分に意識を向け、普段動かさない
ところまで積極的に動かしていく
イメージです。


こまめに短い休憩を挟みながら、
テンポよく進みます。

続けて行ったのが、参加者間で
言葉と共に見えない「何か」を
キャッチボールする
ワークでした。

「空気の玉」をイメージし、
それが実在するかのように扱って、
自分から周りに言葉と共に投げたり、
逆にそれらを受け取ったり。
これも、呼吸法と同様、「気功」に
極めて近いアプローチ
ながら、
とてもユニークなエクササイズに
なっています。

人間は普段、基本的には言葉で
コミュニケーションを図りますが、
それ以外にも非言語ノンバーバル」でやり取り
しますよね。
その「非言語」な部分には、「表情」や、
腕組みのような「態度」、触る、殴る、
蹴るなどの「物理力」もありますし、
体臭や香水などの「臭い」も含まれ
そうです。

そして、そこには、我々が普段は意識、
認識していないやり取り
も含まれて
いる可能性は、否定できません。
「第六感」が働く人がいるように、
見えない、聞こえない、触れない、
でも感じることのできる「何か」

あってもおかしくないでしょう。

その「何か」を、参加者間でやり取り
したのではないか
、というのが私なりの
見立てです。

ここの部分が、特に体験してみないと
腑に落ちない
部分と言えるでしょう。
しかし、この「腑」というのが内蔵
特に今注目されている「腸」を指す
言葉だというのが面白いところ。
「第二の脳」と言われる「腸」は
「丹田」と言われる部分とも重なる
わけで、きっとまだ科学的には解明
されていない能力が秘められていて、
そこが機能しているのではないか、
そんな気がしています。


更に、ある音楽を聴いて、心の中に
どんなイメージを抱いたか
を確認され、
そのイメージから導き出されたテーマに
基づいて最後に一人ひとり1~3分程度
「自由に自己表現」をするという
エクササイズを行いました。
「自己表現」と言われてもピンとこない
かもしれませんが、傍目はためには「創作舞踊」
といった趣き
だと言えば、
多少はイメージできるでしょうか。

それまでに、十分に身体を緩めきり、
全身の感覚を研ぎ澄ますことで、
自らのポテンシャルを解放する準備が
整っていた
のでしょう。

参加者一人ひとりが、各人各様、
素晴らしい、オリジナルな表現、
クリエイティビティにあふれた動きを
披露したのです。

わずか3時間ほど学んだだけなのに、
誰もが存分に自己を表現していて、
いわゆる「フロー」状態に入って
いると思しき人もチラホラ。

私自身も、「今、ここ」に集中して
存分に「自己表現」することができて
大満足。
ちなみに、冒頭の写真は、私が
「自己表現」を始めた際のひとコマです。


最後に、各自が自分の感想を述べ、
他の参加者並びに香瑠鼓さんから
フィードバックをもらう時間が
あったのですが、そこで出た感想が
驚きの連続でした。

アトピーでいつも痒い思いをしている
のが全く気にならなくなったとか、
生まれて初めて自分のことだけを
考えて踊りに没頭できたとか、
文字通り「人生が変わった」という
程のインパクトを受けた人が何人も
いらっしゃったのです。

私自身は、「人生が変わった」までの
インパクトとは言わないものの、
普段仕事などで左脳寄りに凝り固まった
頭を柔らかくほぐし、自分自身を軽やかに
解き放つ貴重な時間を持てました

特に呼吸法に関して、
自分で日々のルーティンの一部にして
いながら、仕事が詰まっていたりすると
ついサボりがちな傾向があるので、
改めて毎日きっちりと時間を確保し、
自分の身体と向きあわねば、という
戒め
とします。

パッと見よく分からないながらも、
とりあえず飛び込んでみて正解!
だったのは間違いありません。

改めて、香瑠鼓先生、小杉先生に
感謝申し上げます。



いいなと思ったら応援しよう!

ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。