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こういう文章が書けるようになりたい

自分自身を「読書家」と呼べるほど
本を読んではいないが、
一般的、平均的な人に比べたならば
それなりに本を読んでいる方だとは
言えそうだ。
おまけに、メルマガやブログなどの
読み物を加えていくと、
かなりの字数を読んでいるだろう。

本なのか、メルマガなのか、ブログ
なのか、あるいは新聞なのか、
はてまた雑誌なのか。
文章がつづられている媒体によって、
適切な文体は変わってくる。
また、書き手によっても、文体が
大分異なっている。

そこには、ある程度の「正解」が
ありつつ、結局のところは、
個人的な好き嫌いに落ち着くのでは
ないか
と思われる。

ビジネス系、自己啓発系の文章を
書かれている方の中で、
私が個人的に好きな人の一人に、
田坂広志さんがいらっしゃる。

日本総研の立ち上げメンバーにして
現在はフェロー、多摩大学大学院の
名誉教授、元内閣参謀参与。
非常に有名な方で、ファンも多いので、
今更私が語るまでもないのだが、
田坂さんの何とも含蓄のある語り口、
味わいのある言葉たちが、琴線に
触れる
のである。

そして、今日、もう一人加えたい人が
いる。
こちらの『考えてみる』を読み、

「あぁ、こういう文章を書けるようになりたいなぁ」

としみじみ感じたからだ。

著者の大久保寛治さんは、元日本IBMの
CS部長。
その後独立され、人と経営研究所の所長と
して講演を中心にご活躍されてきた。
日本経営品質賞の創設にも携わられており、
かなり著名な方なので、ご存知の方も多い
かもしれない。

私自身は、昨年の夏にお世話になった
エッセンシャルマネージメントスクール
(通称EMS)において、大久保さんが
当時の学長でいらした関係で、ZOOM
越しではあるが、講義を何度か伺ったり、
レポートの寸評をいただけたり、
そんなご縁をいただいている。

良い本を書かれているという話も、
その時から聞いてはいた。
しかし、その場ですぐにAmazonで
ポチれば良かったのに、なぜかそれを
せずに、他の「積読」を片付けるので
精一杯。
ここにきてようやく、
この『考えてみる』を拝読する機会を
得たのだった。

一冊読み終えるのに、30分とかからない。
文字数にしてみれば、極めて少ない。
一文一文が、スパッと短いものが多い。
行と行の間も、かなり離れている。

しかし、その短い一文に込められている、
あるいは、広い行間に詰まっている、
非常に豊かな文脈、
厳しくも温かなまなざし

そこに思いを致すとき、
この本は何度となく読み返すべき本だ、
そのように感じた次第だ。

そして、先にも書いた通り、
自分自身が、こういう含蓄のある文章を
書けるようになりたい!

そのような思いがふつふつと湧きあがる
のである。
と同時に、このような文章を書けるように
なるには、まだまだ自分磨きが足りない、
修行が足りない
、そんな思いもまた
湧きあがってくるのである。

大久保さんは、伊那食品工業の塚越さん
とも親交が深い。
読んでいて、塚越さんの「年輪経営」を
彷彿とさせる記述も多数見かけた。

木が、毎年少しずつ年輪を刻んで
いくように、少しずつ、少しずつ、
自分の人としての大きさを、
より一層の思い遣りの深さを、
より高度な問題解決の能力を、
追求していきたい。
大久保さんとのご縁に感謝である。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。