見出し画像

目的や評価基準が変われば、選ばれる顔ぶれも変わる

昨日に続き、Best Japan Brands 2025
内容から、少しばかりネタを拾って
いきたいと思います。

このアワードでは、
ブランド価値を高く評価された順
100の「Japan Brands」がランキング
されています。

今年初ランクインを果たした
ブランド
としては、
以下の6つが選ばれました。

Tokyo Electron(東京エレクトロン)
ITOCHU(伊藤忠商事)
DonQuijote(ドン・キホーテ)
SBI
ANA(全日本空輸)
Marugame Seimen(丸亀製麺)

東京エレクトロンは、半導体製造
装置のリーディングカンパニー

伊藤忠商事は、三菱商事や三井物産を
抑えて時価総額/株価でNo.1を何度も
達成している実力派総合商社

いずれもB2Bがメインであるため、
このようなブランドのランキングで
高い評価を獲得するのは珍しいと
感じます。

昨日の記事でも触れたランキングの
評価方法が、ブランド自体の収益性に
かなり重きを置いている
ように見える
ため、B2Bブランドが比較的選ばれ
やすい構造なのかもしれません。

逆にドン・キホーテや丸亀製麺は、
今回が初のランキング入りというのが
かなり驚きだったというのが
正直な感想です。

いずれのブランドも、ここ数年に
わたって、正に飛ぶ鳥を落とす勢い
あることはご存知の通り。

ドン・キホーテを運営するPPIHは、
GMS大手のユニーを子会社化し、
いつの間にか小売業界屈指の
企業グループへと成長
を遂げて
います。

その核となるドン・キホーテも、
PB「情熱価格」を筆頭に絶好調

海外展開もインバウンドも、
非常にうまく回っている印象しか
ありません。

日経BPが手掛ける別のランキングでは
ドン・キホーテが15位ということで、
インターブランド社のランキングとの
違いを指摘した記事も以前に書いて
おりました。

丸亀製麺に至っては、
同じインターブランド社の別の
アワードで3年前に最高賞を受賞

していたにもかかわらず、
日本のブランド100位に入って
いなかったというのが不思議です。

恐らくは、「Brand」のアワードと
「Branding」のアワードの違い
から
来る評価手法の違いが、結果に表れた
ためではないかと思われます。

2022年に丸亀製麺が受賞したのは
「Branding」、つまりブランド価値を
高めるための「行動」が評価を受けた

わけで、まだその時点では他の日本の
ブランドたちに「価値」の高さという
点で力及ばずだったのでしょう。

その「行動」が、「成果」として結実
したからこその、今回のTop100ブランド
入り
だと見ることもできますよね。

ランキングも、その目的や評価基準に
よって、随分と顔ぶれが変わる
もの。
当然と言えば当然なのですが、
改めてそれがとても分かりやすい形で
示されていたなと感じた次第です。

いいなと思ったら応援しよう!

ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。