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「悪しき最適化」という罠

会社、組織に長くいると、
色々な「当たり前」が増える。

増殖する。

それぞれの会社や組織には、
独自の目的や、成立に至った想い、
これまで積み重ねた歴史がある。
年を経るごとに、決まり、ルールが
形成され、文化、空気が醸成されて、
いつしか中の人には「当たり前」、
外の人には「独特」「ユニーク」と
感じられるものが出来上がる。
そんなことを今日、痛感させられた。

マーケティングの仕事をしてきた
中で、かなり幅広く様々な経験を
積んできた。
マーケティングと一口に言っても、
商品開発から販売促進まで、
中身が多岐にわたる。

大きな会社に行けば、リサーチだけ
で一部門、商品開発だけで一部門、
販促の中の制作部門だけで一部門、
制作したものをどんなメディアで
いつどうやって流すかを考えるだけ
で一部門、、、という具合に、
いくつにも分類できる仕事を、
中小企業だと一人ないしは少人数の
チームでこなしていかなければ
ならない。


責任感を持って、一気通貫で仕事を
こなせる醍醐味、やりがい
がある
一方、高い専門性を獲得しにくい
いう面も否めないのだ。

たまたま今日、新商品開発に関して、
プロジェクトをキックオフすることを
承認して欲しいという依頼を、
然るべきミーティングの場で行った。
承認自体はすんなりしてもらえたの
だが、今後の進め方について、
自分の頭の中からすっかり抜け落ちて
いたポイントをいくつか指摘され、
内心冷や汗をかいた
のである。

今の会社にはまだ2年足らず。
しかし、たった2年であっても、
会社の「当たり前」に慣れてしまう

ということを身に沁みて感じたのだ。
以前の会社で経験した、商品開発する
上で欠かせないポイントを思い出して
いれば、冷や汗をかくこともなかった
であろう。
しかし、今の会社で過去どうやって
きたかさえ満たしていれば十分だろう、
そんな慢心があったことを今にして
思うのだ。

つい最近、別のミーティングの場で
私の口を突いて出た言葉に、
「悪しき最適化」
というのがあった。
使った文脈は少々異なるとはいえ、
正にこの「悪しき最適化」が自分の
仕事の上でも起こっていた。


平たく言えば、
「まぁ、こんなもんでいいか」
という気持ちになっている、
そんなところだ。
日々、貪欲に自分自身を成長させて
いく、そんな気概を持って仕事を
しているつもりだったのに、本当に
「つもり」にしか過ぎなかった。

とはいえ、そのことに気付いた、
気付けたことに感謝し、速やかに
軌道修正を図ることとしよう。




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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。