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マーケティングにおける「成果」の主語

マーケティングの目的は何か?
そのように問われたら、
どのように答えるでしょうか?

どんな商品を手掛けているか、
どんなお客様を相手にしているか、
様々な変数次第で、答えも色々と
変わって来る
ことでしょう。

ただ、最大公約数的な答え
出すとすれば、
・顧客に価値を提供し、
・その満足を引き出し、
・事業の健全な成長を担う

といったところでしょうか。

その目的を達成できているか否か
当然ながら「成果」を測らなければ
なりません。

「成果」を測る指標として、
最近では「KGI」「KPI」という
言葉を聞くことが多いですよね。

それぞれ、
「Key Goals Indicator」
「Key Performance Indicator」

という言葉の略語です。

私自身の感覚では、
「KPI」の方が先に有名になり、
後から「KGI」という言葉が出て
きたように記憶をしていますが、
皆さんも同じ認識でしょうか?

「Performance」というのは、
平たく言えば「行動」あるいは
「行動した結果」です。
これに対し「Goals」とは
文字通り「ゴール」「目標」
ことを指しますよね。

「KGI」と「KPI」の関係は、
究極的な目的を達成するために
重要な道標となる「目標」として
「KGI」を定め

そこに行き着くために必要な
「行動」を軸に据えた指標として
「KPI」を置く

というものだと捉えています。

「KGI」「KPI」は
「成果を測る指標」だと言いましたが、
ここで「成果」という言葉に
注目してみましょう。

「成果」は二つの漢字から成る
熟語ですよね。

「成」とは何でしょうか?
「果」とは何でしょうか?

解釈の余地が様々あるかもしれませんが、
「成」は「成功」
「果」は「結果」

だと考えてみましょう。

その場合の主語は誰なのでしょうか?

マーケティングの目的は、
・顧客に価値を提供し、
・その満足を引き出し、
・事業の健全な成長を担う
と先に書きました。

事業を行う側としての
「成功」した「結果」が
「成果」である、と考える
ことも勿論可能でしょう。

しかし、マーケターとしては、
事業を行う側が提供する価値を
お客様の側が享受することで
「成功」した「結果」得られる
ものこそが「成果」
である、
そのように考えた方が良いの
ではないでしょうか。

つまり、
主語は「顧客」であり、
「お客様」である、
ということです。

マーケティング活動を行う主体は
あくまで事業家サイド
ですから、
主語が「顧客」「お客様」などと
いうのはある意味詭弁なのかも
しれません。

ただ、「顧客」「お客様」の成功
なくして事業家サイドの成功が
ないのもまた真実です。

常に「顧客」「お客様」を主語と
して発想し、行動する心構えを
持つことが重要
であることは、
強調しても良いでしょう。


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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。