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「金儲け」より「人儲け」

毎年1月になると、月刊誌『致知』
年間契約が更新される。
今年でかれこれ4、5回目くらいの更新に
なるだろうか。
毎号毎号、背筋の伸びるトピックがずらりと
並び、自分自身の在り方を頻度高く見直す
ツールとて重宝している。

その『致知』を読んでいた際に、
「人儲け」という言葉をメモしたのだが、
だいぶ前のメモで、誰がどんな文脈で
言った言葉か、迂闊にも忘れてしまった。

すかさずググると、「吉田潤喜」という
名前と共に、こちらの著書が目に飛び込んで
来た。

なんと、あの「ヨシダソース」の吉田さん
ではないか!
アメリカで知らぬ者はいないとも言われる
ソースを開発し、見事に成功を勝ち取った
アメリカンドリームの体現者。

正式な商品名は「グルメのたれ」。
日本では逆輸入的に取り扱われている。

ここにある通り、ヨシダソースはあくまで
アメリカ基盤、日本にある会社は、
「正規輸入販売代理店」
扱いなのである。
日本人が作ったアメリカの会社であり、
アメリカのブランドであって、
日本の会社・ブランドではないのだ。

創業者である吉田さんのストーリーが、
破天荒で非常に興味深い。

元々は、ソースなど縁のない仕事に従事
していたが、ふとしたきっかけでソース
ビジネスに参入。
その後も順風満帆とはいかず、
何度も倒産の危機に瀕するも、
粘り強く生き残ってきた歴史に脱帽である。
正に波乱万丈、ハラハラドキドキの物語、
人に歴史ありといった趣きだ。

そんな人だからこそ、
「人儲け」なる言葉を創り出せたの
だろう。
「金儲け」ならぬ「人儲け」。

金を儲けることでも、人は集まって来る。
しかし、金目当てで集まってきた人と
いうのは、「金の切れ目は縁の切れ目」
という言葉の通り、金でのみつながって
いる関係となるだろう。

これに対し、「人を儲ける」という意識で
つながっている場合は、金が儲かろうと
あるいは儲からなかろうと、人としての
つながりはしっかり残るだろう。

では、どうやったら「人を儲ける」ことが
できるのだろうか。
吉田さんの人生を見て感じるのは、
「受けた恩を返す」
「目の前の相手に喜んでもらう」

そんな、人としての基本的態度こそが、
「人儲け」の好循環に一役も二役も買って
いるのではないかということ。

そして、これらを、
情熱をもってやり抜くことである。
本気になって取り組むことである。

文字にして書いてしまうと、
何と言うことはない。
あまりにも当たり前すぎて、
多くの人は拍子抜けするかもしれない。

とはいえ、
当たり前のことを、
当たり前のように、
毎日確実に実践することの難しさは、
これもまた多くの人が知るところ。

「人儲け」をする意識で、
受けた恩は返す!
他喜力を高める!
情熱を持って本気で取り組む!

これが本日のまとめと言えるだろう。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。