ドラッカーに学ぶ、組織づくりの原理原則
昨晩は、いつもお世話になっている
渋澤ドラッカー研究会のイベントで、
ドラッカー学会理事・佐藤等先生による
「組織づくりの原理原則」
を学ぶオンライン(ZOOM)講義。
自分自身の学びを深めるために、
内容を反芻してポイントをここに
メモしておきたい。
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組織の目的は3つある。
①社会で特定の使命を果たすこと。
②人を成長(自己実現)させること。
③(新たな)社会課題を解決すること。
これらの目的を達成するために、
「道具」として存在するのが組織。
社会と個人の間に存在し、個人の貢献を
得ながら社会に働きかけ、課題を解決
していく。
組織にとっては、どんな種(=個人)を
撒くかよりも、どんな土壌(=文化)を
築き上げるかの方が大切。
平凡な人であっても優れた仕事をする、
できるようにさせるのが組織。
「私的な強みは公益となる」
というのが組織の基盤となる原理であり、
マネジメントの正当性の根拠。
個人の強みを引き出して、それが組織を
通じて社会に還元されたときに、その
課題を解決することにつながる。
そんな姿こそが、組織マネジメントの
理想。
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この組織の話の前に、マネジメントの
体系、概念に関する興味深い話題も
お話しいただいたのだが、図示しないと
分かりにくく、自分のノートには図示で
残してあるのでここでは省略。
ここ1、2年で、ドラッカーの考え方を
色々学び直してきたが、その根本に
あるのは
「個人の強みをいかに生かすか」
という点。
組織づくりに関しても、組織は結局の
ところ個人の集積である以上、
個人の強みが生かせるカタチで行う
べし、という思想なのだと思われる。
嫌々仕事をしていても、いい仕事は
できないだろうから、社会課題の解決
が遠のくし、仮に仕事を完遂できたと
しても、嫌々こなすことで本人は病気
になったりするリスクもあるし、そも
そもかなり余計な手間と時間がかかる
はずだ。
個人個人が生き生きと過ごす、
嬉々として働く、そういう組織を
つくり、運営することで、世の中は
確実に良い場所になる。
誰もが大抵は一つや二つ、あるいは
もっと多くの組織に属しているだろう。
自分はそこで生き生きと過ごせている
か、仕事をすることに喜びを見い出せ
ているか。
日々自問自答を繰り返し、前向きな
気持ちになって過ごせる人が一人でも
増えて欲しい。
そんなことを感じた次第だ。
以下、佐藤先生の著書である。
ドラッカーの著書を直接読むよりも、
内容をよりかみ砕いてくれているので、
一度ドラッカーに挫折した人などは
再チャレンジする上で丁度良い素材に
なるかもしれない。
特に『実践するドラッカー』シリーズ
は、言葉通り「実践」に重きを置いて
いるので、ドラッカーは概念的すぎて
行動に落としにくい!とお考えの向き
にはうってつけだろう。