「原風景」という言葉のパワフルさ
以前にもここで紹介した、
ほぼ毎朝、5分の朗読を届けてくれる
「五十嵐いおりのオンラインサロン」
というコミュニティがある。
毎月一度、ZOOMで会員同士の
懇親を深めるオフ会を持っている。
週末に、そのオフ会で何度目かの
MCを引き受けた。
MCにおしゃべりする際のテーマを
決める権利がある。
今回は何にしようか。
少し考えて出したものが、
「私の原風景」。
ふと浮かんできた「原風景」と
いう言葉が気に入って、
参加者の皆さんにとっての
「原風景」を語ってもらったら
きっと面白いに違いない!
そう確信したので採用。
予想に違わず、参加者が語って
くれた「原風景」にまつわる
ストーリーは、どれも魅惑的な
ものばかり。
そして、どの人生も、何らかの
意図が働いているのではないかと
感じさせるほどに、
「点と点とがつながる」
ような感覚を与えてくれるもの
であった。
主宰の五十嵐いおりさんが
語ってくれたエピソードは、
今の朗読家という職業人生の
原点が小学校時代にあったという
ことを明確に物語っていて、
「天職」とはこういうことを
言うのだろうなとしみじみ。
私は、まだ子どもの時分に
よく見ていた田園風景のことを
紹介した。
たまたま金曜日に訪れていた
埼玉県行田市。
その隣にある鴻巣市に、
両親の実家がある兼ね合いで、
盆暮れ正月の帰省時に、
だだっ広い田んぼや畑が広がる
中で飽きることなく走り回った
のが私の原風景。
その原風景に近い景色を
久しぶりに目にしてきたばかりで、
何とはなしに懐かしい、
郷愁を感じる心持ちを味わった、
その気持ちをシェアさせてもらった
次第。
「原風景」という言葉を投げかけ
られると、脳が勝手に色々と探索を
始める。
今の自分を語る上での「原点」と
なるような「風景」だから、
自分自身の性格や強み、今の職業と
いったことに紐づくような経験なり
体験にはどんなことがあったか、
それをグルグル探し回るわけだ。
自分にとっての原風景は何か?
すぐに答えが出ないとしても、
なかなか興味深い思索となる
はずだ。
スティーブ・ジョブズの
「Connecting the dots」
でいうところの「dots」は
自分にとって何か?
という問いとほぼ等しい。
自分が知らずしらずのうちに
打って来た「点」は何なのか?
後から見返したときに、
それら点と点とをつないで
「線」にできるとしたら、
それは何なのか?
この問いは、自分の人生に一条の
光を差し込んでくれる、
素晴らしくパワフルなもの。
是非、自分自身に問いかけてみて
欲しい。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。