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お墓参りまわりの消費者ニーズ

緊急事態宣言で、都県の境界をまたぐのは
云々言っている向きもあるようだが、
今日はそれなりに高速道路も混み合って
いて、例年ほどではないにせよ、
観光や帰省などの移動がかなりあった
ものと思われる。

普段は車を持たない生活をしている
我が家。
今年のGWで家族の空き予定がかぶった
唯一の日の今日、車を借りて普段行けない
お墓参りをすることに。

あちこち移動して、計3箇所のお墓を
巡ったのだが、それぞれのお寺が
かなり毛色の違う感じで、改めて
その違いについて考えるきっかけを
もらった。

3つのうち、2つはとても地味。
1つだけ、割と商売っ気の強いお寺が
あり、その差がより一層際立って
感じられたのだ。

何が違っていたかと言うと、
その1つには
「お墓掃除代行」
の看板がかなり目立つ形で設置されて
いた点。

コロナ禍で、ステイホームな世の中。
お墓参りもその影響を少なからず
受けている。
しかし、お墓を放っておけば、
草は生え放題、ご先祖様に申し訳が
立たない。
ということで、お墓の掃除や、
「代参」と呼ばれる代理のお墓参り
が人気を博しているらしい。

だからといって、おおっぴらに
お墓掃除代行やら代参やらを
境内で広告宣伝するのは、
いかにも下品、そう言われかねない。

2つのお寺は、こじんまりとした
規模で、そんな下品と取られかねない
サービスとは無縁の様子。
これに対して、掃除代行の看板が
目立っていた1つのお寺は、
商売上手なのだろう。
規模も大きく、本堂の改修なども
進めて、昔に比べて着実に立派に
なっている。

宗教であっても、やはりお客様の
ニーズをしっかり汲んでいるところが
伸びるのだ。
そんなことに気付かされる。

そもそも、宗教自体、悩める人たちが
求める「救済」というニーズに応える
形で発展した、そう見ることが可能だ。
そんなことを言うと、不謹慎のそしりを
受けるかもしれないが、歴史を見れば
その解釈があながち間違いでないことは
誰もが認めてくれるだろう。

超高齢社会に突入している日本。
お墓参りまわりのビジネス、
宗教にまつわるビジネスの機会が
益々注目を浴びるはず。
その時に、ビジネスチャンスを
しっかりつかむのは、
マーケティングの原理原則に
きっちり則ったところとなる
だろう。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。