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真理は一つ、切り口は多様
月刊『致知』2025年3月号から、
気になった記事を取り上げて、
自分の学びを深めたいと思います。
愛知専門尼僧堂の堂頭である
青山俊董先生は、
『致知』ではおなじみの顔。
彼女の[巻頭の言葉]に、
感銘を受けました。
余語翠岩(よごすいがん)老師の
言葉として紹介されていた
「真理は一つ、切り口の違いで争わぬ」
というのがそれです。
例えば、円筒形の茶筒を横に切ったら切り口は丸くなり、縦に切ったら矩形に、斜めに切ったら楕円になる。茶筒全体の姿、つまり真理は一つという姿を見ることができず、切り口しか見えていない自分にまずは気づかねばならない。
真理というのは、常にそこにある
茶筒のようなもので、
それをどう見るかの切り口で
いかようにも見えてしまうという
ことですね。
似たようなことわざとして、
「群盲像を撫でる」
が大変有名ですが、
象より余程シンプル極まりない
茶筒を例にとって、
その切り口だけでも様々に変わり得る
ことを端的に表現していることに
感じ入った次第です。
日頃私が取り組んでいる
マーケティングやマネジメントも、
実際のところ真理はシンプルだと
言えなくもありません。
複雑に捉えようとすればもちろん
いくらでもこねくり回すことは
できるでしょう。
しかし、
真理はシンプルで、切り方の違いだけ。
それを意識し、常に真理そのものの
姿を捉えようとすることが、
自分の力を向上させるための
極意なのではないか、
そんなことを思いました。
余語ですが、現在出張中につき、
しばらくは短めかつ変則的な時間の
投稿となりますことを
予めお断りしておきます。
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