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音声で「シズル感」を伝える

「シズル」という言葉は、
大分一般的に浸透したと思われます。

元々はステーキが「ジュージュー」と
美味しそうに焼ける音が語源
でして、
それが聞く人の食欲をそそることが
転じて、人の購買意欲を刺激する音や
ビジュアルなどを総じて「シズル」と
呼ぶ
ようになりました。

もちろん、見た目のシズル感にも
強い力があるのですが、
音声によるシズル感の表現は、
ハマると非常に強烈な力を発揮
する
ことがあります。

つい先日ここでもご紹介した、
TikTokで2024年のアワードを
見事に受賞した、マクドナルドの
「シズル文學」
は、ビジュアルも
併行して駆使していますが、
基本的には声優さんのイケボ
使ったシズル感ある「語り」
勝利を呼び込んだと思われます。

ビジュアルなしで、
音声のみで体験すると、
いわゆる「イマーシブ」体験
要は没頭・没入感をより一層
得やすくなるんですよね。

さて、そんな「シズル表現」
上手にクリエイティブに活かした
例が、丸亀製麺でも展開されて
おりました。

毎年夏の恒例メニューとなった
「鬼おろし肉ぶっかけ」
その魅力を、

音声コンテンツ
「怖いふりしたおいしい話」丸亀怪談

と題して展開しているのです。

おどろおどろしい、
いかにも「怪談」という調子の声
始まる音声コンテンツ。

音声はもちろん、タイトルや、文字など
ビジュアルもすべてひっくるめて、
怪談の世界観を忠実に表現
しています。

ついついそのまま聴き入ってしまい、
最後に結局「鬼おろし肉ぶっかけ」が
食べたいなぁという余韻を残す、
なかなか秀逸な作品
だと感じました。

毎年お客様から大人気となっている
商品だからこそ、
毎年こうして再発売を繰り返して
いるわけですが、
ずっと同じ調子での展開では、
やがて飽きられ「じり貧」
となります。

丸亀製麺では、たとえ商品は同じで
あったとしても、新しい表現方法を
試してみることで、ブランドを常に
刷新
し続けようとしているのですね。

そうすることで、消費者から飽きが
来るリスク
を避け、ずっと好感を
抱き続けてもらえる
ことを目指して
いるわけです。

そして、それがやがては
「食べてみよう」
という実際の購入につながることを
企図
していると言えるでしょう。

わざわざ声優さんも男女使い分け
するなど、第一話、第二話、共に
大変に凝った作りで楽しめます。

つい「鬼おろし」を食べるために
丸亀製麺に行きたくなってしまう

それを覚悟の上で、是非とも
YouTubeのクリエイティブを覗いて
みてください。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。