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現代版「オペラグラス」の妄想

生まれて初めてオペラを観劇したという
話を、先週投稿した。

事前に、イタリア語での公演だとは
知っていたので、何もサプライズは
ない状態での観劇。
残念ながら、イタリア語に詳しくはない
ため、出演者の発音の良し悪しなどは
一切評価できる立場にない。
それでも、日本人の出演者たちが、
皆セリフを完璧に覚え、見事に役柄を
演じている姿を見て、
その努力に頭が下がる思いであった。

イタリア語の公演を、どうやって理解
するのか。
これは、簡易の字幕が、舞台の左右に
電光掲示板で示される
ため、そこを
流れる文字で把握できるのである。

今回伺った劇場では左右だったが、
劇場によっては上下に付いている
ところもあるようだ。

いずれにしても、舞台で起こっている
ことを眺めつつ、舞台の左右、ないしは
上下の端に表れる言葉を読む必要がある
ので、目は大忙しで前後左右に動き回る
ことになる。

「不満」と言うまでのことではないが、
目を右往左往させずに字幕の内容を
把握しながら観ることが出来るなら、
観劇だけに感激もひとしお!
となること請け合いではなかろうか。

冗談はさておき、こういった
「不」「無」「未」「非」のような
接頭語の付くところには、
同時に商売の種が転がっている。

今回のオペラの場合ならば、
もっと演劇舞台と字幕との間を
近付ける方法があれば、
より充実した観劇体験を提供できる
ことになり、付加価値は高まる。

その付加価値に、いくらまでお金を
払ってもらえるか、そこは付加できる
価値の質にかかってくるところ。

最近、Facebook改めMeta社が
開発を進めているVRゴーグルの
次世代版が発表され、20万円超もする
ということで、高すぎるだのなんだの
話題になっていた。

これがどんどん進化して、やがて
『ドラゴンボール』に出て来た
「スカウター」
のような、
よりスマートな外見のツールが
近未来に生まれるだろう。
そんなことを思っている。

正にその「スカウター」のような
装置を付けると、舞台に集中しつつ、
字幕が自分の視覚の中のギリギリ端の
部分に表れる
のだ。
そうすれば、現状の「不満」は
たちどころに解決するのではないか。

そもそも、「オペラグラス」という
オペラの名前を冠したツールが既に
存在しているではないか。
ITを駆使した、いわば、現代版の
「オペラグラス」
として、スカウター
もどきのスマートなツールが出たら、
流行ること間違いなしだろう。

Meta Questのようなごついゴーグル
ではなく、軽くて付け心地の良いもの
にするためにも、Wi-Fiで文字情報を
飛ばして表示するだけの、シンプルな
設計にする。

博物館や美術館で貸し出してくれる
音声ガイドが、最近は非常に高い
クオリティになっている
のをご存知の
方も多いと思うが、あのような形で
新型オペラグラスを貸し出したら、
間違いなくニーズを掴めるはず。
そんなことを妄想してみたのだった。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。