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モノさえ良ければ売れる、とは限らない

マーケターという職業は、
名前から推察できる通り、
マーケティングを職務として
遂行するのが使命
です。

人によって、あるいは会社によって、
状況はそれぞれバラバラでしょうが、
基本的には自分の好きなプロダクト
(モノやサービス)に関わることが
多い
のではないでしょうか。

嫌いなプロダクトにあえて自ら関わりを
持とうという人は少ない
でしょうし、
たまたま嫌いなプロダクトの担当に
なってしまっても、やっているうちに
好きになったり、あるいはその担当から
外れることを志願したり、といった形で
長い目で見れば好きなプロダクトに関与
することが多い
でしょう。

では、自分の好きなプロダクトを担当
することができたならば万事オーライ
かというと、必ずしもそうは言えない
ように思われます。

どんなに良い商品、良いサービスを提供
する力があったとしても、それらを買って
くれるお客様が実際に良いものだと認めて
くれなければ、残念なことに売れることは
難しい
ですよね。

仮に、モノが良ければお客様はわかって
くれる!という「独り善がり」
が通用した
としても、それがお客様に届くまでの
流れを適切に設計
できないと、誰にも
知られないまま取り残されるリスク
だって
あるわけです。

冒頭に載せたラーメンの写真、これは
東京駅構内にある名店・「雷」のもの。

仮に、このラーメンが大好きでたまらず、
ここに匹敵するようなラーメンを出したい!
と考えたと仮定しましょう。

麺もスープもチャーシューも、
同じレベル
で作れるようになったと
します。

これだけいいモノを提供するのだから、
日本全国津々浦々、どこに店を構えても
お客様が行列してくれるはずだ!
という考えが荒唐無稽なのは、
多くの人が理解くださることでしょう。

この手のラーメンが好みのお客様が
多く来店いただけるような場所

店を出したり、そういった方々に
お店の存在を認知してもらえるよう
工夫を凝らして告知
したり、といった
アクションをバランスよく取ることが
欠かせないわけです。

しかし、レベル感の差はあれど、
モノさえ良ければ何とかなる!
というような思考に陥ってしまう人が、
決してゼロではない
ように思うのです。

商品がいくら優れていても、
消費者に受け入れられなければ
意味がありません。

モノをお届けする仕事に携わる以上は、
誰もがマーケターだと言って差し支え
ないでしょう。

そして、マーケターである以上は、
商品が消費者の手元に届くまでの流れ、
いわゆる「ファネル」を適切に設計し、
より多くの消費者にモノが届くよう、
全体最適を求める思考を発揮していく
ことが重要
なのです。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。