2024年 世界の消費者トレンド その5 「クリエイティブな倹約家」
ユーロモニター社が発表した、
「2024年 世界の消費者トレンド」
6つを順に取り上げて、少しばかり
その内容について議論している。
前回記事はこちら。
今日はその5つ目だ。
例によって、まずは同社の日本語記事を
引用するところから始めよう。
生活の質というのは、一度上がると
なかなか落としづらいもの。
急激なインフレに見舞われると、
これまで払えていたものが払えなく
なり、それは生活の質を押し下げる
誘因となる。
そんな事態を避けるべく、
消費者は必要に迫られる形で、
家計の上手なやり繰りを覚えるのだ。
ユーロモニターの記事の中で紹介
されている事例としては、
使っている商品をPBに切り替える、
というのが最も分かりやすい。
同じ品質が担保されるのであれば、
わざわざ高い価格のNB商品を買う
必要はないわけで、最初はNBを
買っていた消費者も、家計が苦しく
なればPBへと柔軟に切り替えていく
層が出て来るということだ。
先日、たまたま観ていたTVの
ニュース番組で流れていたのが、
家の中でテント生活をする消費者。
光熱費を浮かすためのテクニックと
いうことらしい。
自分でやりたいとは思えなかったが、
これなどは正にクリエイティビティを
発揮して倹約に励む姿そのものだ。
ただただ「倹約」というと、
ひたすら暗いイメージとなる。
しかし、「クリエイティブな」という
形容詞が付くことで、まだ救いのある
未来予想だと言えるかもしれない。
たとえ必要に迫られたとしても、
自身のクリエイティビティを存分に
開放して伸び伸びと「倹約」し、
QOL(Quality Of Life:生活の質)を
担保したいものだ。
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