Japan Branding Awards 2022
インターブランド社が、
「Japan Branding Awards」
の2022年度受賞ブランドを発表した。
優れたブランディングを実践している
企業等を評価し、その活動内容を他の
多くの企業等に広く知らせることで、
「学びの機会」を提供することを目的
としているのがこのアワード。
今年「Best of the Best」として表彰の
対象となったのが、
・Ajinomoto(味の素)
・丸亀製麺(トリドール)
の2ブランド(企業)であった。
インターブランド社は、他にも多くの
アワードを運営しており、どうしても
受賞ブランド(企業)がかぶりやすい
傾向にあるのは否めない。
こちらのランキングで、味の素は今年
37位であったが、前年比ブランド価値
成長率で第3位という好成績を収めて
いた。
その好成績へと導いた背景の一端が、
冷凍餃子の事例にも表れていたように
感じている。
他方、丸亀製麺の方は、別のアワードで
第1位を獲得していた。
「顧客体験価値ランキング」という
もので、星野リゾートとANAを抑えて
見事に第1位である。
「打ちたて、茹でたて、作りたて」の
「3たて」にこだわる。
その姿勢が、食べる前に並んでいるとき、
実際に食べているとき、そして食べた後に
至るまで、一貫性を以て顧客に伝わっている
故の評価だ。
そして、味の素もしっかり第5位にランク
インしていることも見逃せない。
こうして見て来ると、インターブランド社が
発表する数々のアワードは、それぞれが一応
別々の目的を持っているとはいえ、
強い「ブランド」はやっぱり強い!
とばかりに、おなじみのメンツが顔を
揃えるパターンに陥っているきらいが
なきにしもあらず。
どれか一つのアワードを獲得すると、
それが更に実績を見栄えよく飾る形になり、
他のアワードを獲得する呼び水になっている
のではないか。
邪推ではあるが、ついそんなことも考えて
しまう。
とはいえ、彼らのサイトを見れば、
今回のアワード受賞ブランドを選定した
背景として、そのブランドがいかに
素晴らしい取り組みを続けてきたのかが
つまびらかになっている。
きちんと取材をして、客観的な評価指標に
当てはめ、厳正な審査を経たということが
伝わってくる紹介なので、アワード自体に
対する信頼感は、私個人としては高まった
ような恰好だ。
Ajinomotoにしても、丸亀製麺にしても、
「ブランドは一夜にして成らず」
という、至極当たり前ながらつい忘れがち
な教訓を思い出させてくれる良い事例で
ある。
お時間あれば是非一読をお勧めしたい。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。