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『マリッジ・ストーリー』誰かのためには生きられない
唐突だが、私の両親は仲が良くなかった。
幼少期、単身赴任をしていた父が家に帰ってくる度に夫婦で喧嘩していた。
私にとっての父の帰宅は、山から鬼が降りてくるようなものであった。
なんで喧嘩しに帰ってくるのであろうか。
帰ってこなければいいのに。
子供の教育方針を中心に喧嘩が絶えなかった両親を持ち、家庭内には淀んだ空気と共に「離婚」の二文字が常に浮かんでいた。
「マリッジ・ストーリー」上映日:2
新しい 映像制作はじめます
「仕事だからしょうがないよ」
当時勤めていた制作会社のプロデューサーが何気なくこぼした言葉。夜中の2時、クライアントもとっくに帰った編集室でのことだった。
家に帰れず、寝れず、ただひたすら謎の拘束を強いられるこの状態のことを、本当に「しょうがない」と言っていいのだろうか。やれやれ。
はじめに:憧れの映像業界から何もせずに去った 初めまして。もぎりと申します。
年明けそうそう暗い思い出ですみ