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一隅を照らす#未来のためにできること

 私は鍼灸、手技を用い治療を生業としている。縁あって来ていただけた方の健康の為、日々治療にあたっている。
来られる方は腰痛や股関節膝肩肘手の痛みや神経痛、腱鞘炎、肩こり、寝違え、腹痛や胃腸の不調、睡眠障害、アトピー性皮膚炎、つわりや逆子などの妊娠時、産後の不調、子どもの疳の虫(夜泣きや癇癪、心の緊張状態)、突発性難聴や顔面神経麻痺などの症状、老若男女、様々な世代と多岐にわたる。
こころと身体の不調に対し、症状に対し治療を施す。
ストレスによる不調は以前からあったが、こころの不調で悩む方は増えたように感じる。対人関係はやはり生きていくうえで避けられないから、思い通りにはいかない時など苦痛を伴い、心身に症状として現れる。
 SNSの発達で人と比較したり、具合が悪い状態を検索して不安を募らせる人が多くなってきたように思う。また、スマートフォンの普及で、俗に言うスマホ首、ストレートネック、猫背の方が増えている。
姿勢の悪さは首や肩、胸周り、お腹を緊張させる。背骨の傍から出る、生きていくために調節してくれる自律神経だって滞ってしまう。
具合いの悪い方をみれば、何となくわかるだろう。猫背で元気のない感じが。
具合いの悪いことで頭がいっぱいとなり、ベッドに入っても悪いこと心配ばかりで頭の中はいっぱい、お布団の中で検索して、目は冴えて眠れない、途中で起きてしまう、早く起きてしまう。
先のことを心配して、解決できるならいいけど、実際は具合いが悪くなる。きっと身体の細胞だって嬉しくないはずだ。実際、免疫力、抵抗力だって低下する。消化や排泄、呼吸も浅くなるし、元気がなくなる。
取り越し苦労や不安の増殖は心の元気がなくなり、さらには身体の具合いが悪くなっていく。

最近気になっているのは脅迫的に何かを「しなければ」ならないと気が済まない人がいることだ。真面目な人が多い。
家事をしっかり完璧に、仕事を人に隙を見せず完璧に、筋トレをとことんやってしまう。
自己満足もあるかもしれないが、不満を抱えていたり、こころも身体も精神的に張り詰めている。
身体がキャパオーバーなのに、自分のエゴで身体にムチを打っている。
人に弱さを見せていいし、完璧でなくていい、人に甘えていい。自分を苦しめないで、許可を出して欲しい。
身体に合わせた過ごし方をして欲しいと、心から思う。
「過ぎたるはなお、及ばざるがごとし」
自分自身にも言い聞かせてている。

施術にあたる中で心がけていることがある。
自分自身が身体健やかに、こころ康らかに穏やかに、そしてご機嫌でいること。なるべくニュートラル、中庸を保つ、バランスをとっていること。
小泉吉宏さんの「ブッタとシッタカブッタ」の軽く喜んでいる状態でいたいと思っている。
ただでさえ乱れやすい自律神経。
睡眠、排泄、食事をベースとしてごきげんでいられるように過ごすこと。
自分のできる中で患者さんに最適な治療が施せるように。
そして治療によって患者さんの具合いがよくなり、心身の余裕が以前よりできて、現在、未来に少しでも明るい兆しを感じることができればと思い、日々仕事に向かっている。

生きていくということは日々、選択の連続だ。
その中で、自分に余裕が持てれば家族や職場の人、周りの人に優しい言葉、行動ができれば。
そして、人から人、周りの環境に思いを馳せれば。
積極的な選択につながることを、そして明るい未来を見据られるように、日々一隅を照らせるよう、過ごしていきたいと思う。

#未来のためにできること
#鍼灸

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