【ルビサファ初見プレイその1】102番道路の魅惑
この日記は、ポケモン金銀までしかプレイしたことがなかった私が、十数年ぶりにポケモンをやりたくなり、
金銀の次作であるルビー・サファイアを全くのノー知識でプレイしていく手探り奮闘記です。
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ミズゴロウを相棒に選んだ私は、草むらがちゃんと草だったりBでダッシュ出来ることに興奮しながら、順調に歩みを進めていた。
途中捕まえた毛虫ポケモンのケムッソがサナギともエイリアンとも見える禍々しい姿に進化したときは一瞬この世界を疑ったが、その後無事に可愛らしい蝶の姿に進化して、この世界への疑いを詫びた。
今の時代こんなものは調べればすぐ出てくる情報ではあるが、私は一生に一度しかない初見プレイを全力で楽しむために、一切の情報を頑なに調べることなく冒険を進めることを心に誓ったのだ。
ハスボーというポケモンに出会った。
紺の体に黄色いクチバシ、焦点の合わないぼんやりした目、そして体の倍ほどにもなる大きな蓮の葉を乗せて四足でよちよち歩く姿。
可愛いじゃないか。
エイリアンに見えるサナギが進化した蝶々ポケモン・アゲハントの活躍によってハスボーは仲間に加えられることになった。
覚えている技は、「おどろかす」と「なきごえ」。
ははーん、なるほど。
蓮の葉と見せかけて水面から出てきておどろかす、ということか。可愛いじゃないか。
さしずめハスボーの「ボー」は坊やの「坊」といったところか。
などとハスボーについて意味不明な考えを巡らせながら彼を育てることにした。
きっと可愛いポケモンになる。
ハスボーはその持ち前の成長力でグングンと成長していき、「すいとる」という草タイプらしい技を覚えた。
与えたダメージの半分を自分の体力にして回復する技だ。
何人かのポケモントレーナーとのバトルも勝利し、ハスボーも順調。このまま次の街にいこうと思っていた矢先、102番道路でとあるポケモンに遭遇する。
名前はラルトス。
緑のショートカットヘアにより目の隠れた白い顔。
スカートのような体に小さい手がちんまり生えている。そして頭には赤い突起がちょこり。
直感した。こいつ…可愛いぞ!!
仲間にしよう。頼んだぞハスボー。
と、ここでハスボーが繰り出したおどろかすで、ラルトスは一撃で倒されてしまう。
ラルトス…おまえエスパーだったのか…。
ゴーストタイプの技であるおどろかすは、エスパータイプに抜群に効くので、通常よりも倍のダメージを与えてしまう。
次に会った時はおどろかすのはやめような、とハスボーと約束し草むらを黙々と歩き回る私。
しかし、歩けども歩けどもラルトスは出てくる気配がない。これはあれか、レアというやつか。
レアであれば余計に欲しい。レアで可愛いのであればなおのこと欲しい。
このようにポケットモンスターというゲームはとても上手い具合にプレイヤーの心をくすぐるのである。そしてまんまと乗せられてしまう私なのである。
歩き回ることなんと30分。
ようやく現れたラルトス。
唾を飲み、深呼吸をする私。口にはうっすらと笑みを浮かべている。
待ってたぜ、この時をよ…。
果たしてラルトスを仲間にすることは出来るのか。
次回へ続きます。
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