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黄リー教に「拒絶反応」が出た人に読んで欲しい
結論からいうと、『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』(黄色い表紙のリーディング教本なので、通称「黄リー教」)は本当に素晴らしい本です。
僕はこれまで、50冊以上の英語教材で勉強してきたけど、ここまで細かく丁寧に英文法の解説をしてくれてる本は他にない。
黄リー教を読むと、自分が今までいかに適当に英語を読んでいたかを痛感させられます。
独自の記号やルールが、嫌気をさそう
ただ、黄リー教を何気なく立ち読みした人の大半は、矢印やら記号だらけの本書を見て、反射的に嫌いになると思う。
今まで他の本がやってこなかったこと(やれなかったこと)を実現させるために、本書独自のルールがあるから。
実物はこんな感じ。動詞、名詞、副詞などの品詞にはアルファベットが書かれ、なににかかっているか(修飾しているか)を矢印で表しています。
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このページはまだ序盤なのでそこまでむずかしくないですが、ページが進むと、準動詞や現在分詞なども出てくるので、記号はさらに複雑になります。
初見の人が「こんなの絶対やりたくない」と思うのも無理はないです。
僕も初めてこの本を書店で見たときに「こんな本、理解できる日は一生こないだろうな」と思ったので。
深い説明をするために記号がたくさん使われるのは仕方ないのですが、記号だらけの見た目のせいで多くの読者を逃がしているのは事実だと思います。このジレンマがもどかしい。
もし黄リー教を読んで拒否反応が出たとしても、やめずに読み進めてほしいのです。
読み進めていくうちに「なるほど、この厄介そうな記号を使う意味はここにあったのか」と気づくはず。
言うまでもないけど、著者がむずかしい説明を好むから記号を多用しているわけではありません。むしろ、文法を徹底的に解剖して、これでもかとわかりやすく説明するために記号を使い、独自のルールを用いて説明しているのです。
僕がここまで黄リー教を推す理由
そもそも、なぜ最初に拒絶反応を示した僕が、ここまで黄リー教に入れ込むようになったのか?
それは、SNSやAmazonのレビューが素晴らしかったから。
「こんなに評価が高いなら間違いない本なのだろう。ちょっと我慢して読んでみるか」と意識を変えることができた。
これまで長年英語の勉強を続けていた僕は、TOEICも800点を超えて、かんたんな英文は読めるようになっていました。
でも、英文記事や洋書になると全然読めない。単語はわかるのに意味がとれないのです。
いろんな文法書をやりましたが、これまで学んだ英文法のおさらいだけに終始してしまい、「英文が読めない原因」はよくわからず。
そんな中で出会ったのが黄リー教でした。
黄リー教で勉強を始めてから、英文を読むスピードが目に見えて速くなりました。
また、これまで苦手意識のあった現在分詞、関係代名詞、従属接続詞などの(目にもしたくない)文法用語も理解できるように。
個人的に一番大きかったのは、関係代名詞への苦手意識がかなり薄れたことかな。
英会話よりもリーディング(読む力)を伸ばしたかった僕にとって、黄リー教は救いの書といっても過言ではないです。
英語知識0の初心者でも読める
自分語りで話が逸れてしまいました。
黄リー教は「動詞とは?名詞とは?補語とは?」といった基礎の説明からはじまります。
なので、英語初心者(文法をまったく知らない人)でも読めるはず。厳密には中1レベルの英文法から学べます。
ただ、かたい表現や言い回しが出てくるのも事実ですし、読み進めるうちに内容は難しくなっていきます。
どうしても読めないという人は、以下のような本で基本文法を勉強してから黄リー教にチャレンジするといいと思います。
黄リー教は読み進めていくうちに記号が増えていくのでつらくなってきます。が、そこで心を折らずに信じて読み進めましょう。
黄リー教を買うか迷っている人。あるいは、買ったのに手をつけられてない人。
ぜひ根気強く読み進めてみてほしいです。わからないところが出てきたら何度も戻って読み直し、完全に理解ができるように。
どんなに時間がかかってもOK。黄リー教は時間をかけるに値する本です。
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