安全な水とトイレを世界中に
こんにちは、株式会社PILOTのまちだと申します。
SDGsの17の目標のうち、6つ目の項目に「安全な水とトイレを世界中に」というものがあります。
日本は水が豊富な国であり、水道水をそのまま飲むこともできるため「水」がどれほど貴重なものかを考えることはあまりないですよね。
また水道というと、蛇口をひねって出てくる透明な水のイメージが強いですが、食器洗いや洗濯で出た汚水や、水洗トイレの水が流れていく仕組みも水道であり、そういったインフラの整備がされていない国も世界にはたくさんあるのが現状です。
世界の水事情
調べてみると、水道から出てくる水をそのまま飲める国と言われているのはとても少ないことがわかります。なんとたった約10〜15カ国(調査実施年や報告機関によって異なる)。これには驚かずにはいられません。
では、水道水が飲めない国の人は何を飲んでいるの?どうやって生活しているの?と思ってしまいますよね。
とりわけアフリカ諸国などそもそも水道がない国では、川や井戸の水を飲水にしたり生活用水に使っているため、人が病気になったり亡くなったりするという環境にあります。
また日本では想像もできませんが、飲水を得ることにたくさんの時間と労力をかけなくては生活ができないという過酷な状況におかれている人もいます。
この問題をSDGsという枠で考えたとき、人の命が左右されることからも最も優先される項目ではないかと考えてしまうのですが、アフリカ諸国の水問題は30代の私が子供のころには既に問題視されていましたし、それよりもずっと前から言われ続けていることだと思います。
募金活動を行っている有名な機関などもありますが、未だに改善されないのは一体なぜなのでしょうか?
一方で水道のインフラが整っている国でも、水道から出てくる水を直接飲むことができないと言われています。日本という国にいるとなぜ?と思ってしまいますよね。
また、飲む水もそうですが、料理にまで水を購入して使うとなると家計を逼迫しかねない問題だと思うので、そうなるとアフリカ諸国とはまた違ったかたちで水の問題を抱えていると言えるのではないでしょうか。
なぜ水道水が飲めない国があるのか?
調べてみたところ、浄水設備の環境によっては減菌が不十分なため、お腹を壊す可能性があるということ、日本と比較したときの水質の違いから(日本は軟水、海外は硬水が多い)体に合わない可能性があるということが主に挙げられていました。
ただ、その国の人達が一切水道水を飲まないという訳ではなく、口に入る水を扱うキッチンでは家庭によってフィルターを取り付けたり、一度煮沸するなどの対策をして、水道水を飲む場合の管理は各家庭に委ねられているということがわかりました。その事実を知るとすこし考え方が変わってきます。
なお、一般的に軟水は飲みやすいとされ、ほとんどの水道水が軟水であるという恩恵を受けた日本ですが、実際のところ水道水にフィルターを付けて塩素や不純物を取り除いた水でないとなんとなく安全な水を得た気になりません。特に東京に住んでいる人間からするとそれが当たり前になっているばかりか、飲水をウォーターサーバーで代用したり、ミネラルウォーターを買ったりしている家庭も多いのではないでしょうか。水質という意味での大きな違いはありますが、各家庭で行っている対策は日本も海外もどこか似ているように感じます。
日本の水道水の水質って?
一般的な人にも何となく知れ渡っている、水道水に含まれる「塩素」ですが、海外と比べると日本の塩素含有量は高めと言われています。殺菌効果をもたらすものですから「日本の安全な水」を生成するためには最も必要不可欠な成分ではありますが、弊害もあります。
一つは塩素によって味や匂いが損なわれてしまう問題。
二つめは、塩素に反応した有機物質(トリハロメタン)による発がん性の問題です。
「人体への影響は極めて低い」とされるため、心の持ちようかもしれませんが、世界的に見て日本の水道の水質はクリーンであるというイメージの反面、本当の意味でクリーンな水質を保った水なのか?ということを考えたとき「安全な水」の定義に迷いが生じてきます。
私の思う「安全な水」
私がSDGsとして目指したいことは、どの国の人もお腹を壊すことのないレベルに滅菌された水を得ることができ、またその滅菌処理の技術を添加物に頼るだけではなく、高度で安価な技術で生成ができ、安心して体に摂り入れることができる水であることです。
水というものは地球に存在するすべての生き物にとって欠かせない大切なもので、摂らずに生きていけるものではありません。体に必要な成分だけを摂り入れることができれば、もっと健康で豊かで、まさにSDGsが思い描く未来とリンクする世界に繋がるのではないかと思います。
水資源のためにできること
今回は主に水道についての話をしましたが、身近なことで私達が水資源を守るにはどうしたら良いのかについても考えていきたいと思います。
昔話の桃太郎で、おばあさんは川へ洗濯にいくというエピソードがありますが、昔はそうして川の水を生活用水に使ったり、上流で汲んだ水を飲水にしていたと思います。(現代のアフリカ諸国と似た生活)
雨水が山へ染みて天然のろ過装置となり、きれいになった水が川へと流れていったため、現代の水道水のように滅菌する必要がなかったのかもしれません。また、工場などからでる産業排水や洗剤の混じった生活排水が川に流れることもなく、人と自然が共存できていた時代だったのだと思います。
今さら昔話の生活に戻すことはできませんから、私達が今からでもできることを考える必要がありますよね。
まずは日頃使っている洗剤を見直すことが大事ではないでしょうか。
私は数年前から洗濯洗剤を環境に配慮されたものに変え、柔軟剤は使っていません。食器洗い洗剤も同様で、掃除に使う洗剤はケミカルなものより身近に存在する常在菌などが含まれたバイオ洗剤と言われるものを使っています。
また不必要に水を使いすぎない、節水の心がけも大事だと思いました。お風呂のシャワーを放水したままにしない、洗濯に浴槽の汲み水を使うなども実践しやすいことなのではないかと思います。
今回SDGsをきっかけに世界の水事情について理解を深めることができ、水源を守ることについても改めて考えるきっかけになりました。
すべての人に「安全な水」が供給される世界になるように、また人間活動が及ぼす問題を少しでも縮小し、水源を守ることへ繋げていくことが大切だと思いました。
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