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2023年 読書体験

2023年は65冊を読み終え、読書中が2冊、中止が2冊という1年になった。

読んだジャンルとしては、1位がビジネス関連、2位が興味(教養や社会学などが入る分類)、3位が心理だった。ビジネスが例年どおり上位なのは、今年も知財やURA関連を多く読んでいたことが理由だろう。
野崎篤志氏の『特許情報分析とパテントマップ作成入門 第3版』や角渕 由英氏の『改訂版 侵害予防調査と無効資料調査のノウハウ』、友利 昴氏の『職場の著作権対応100の法則』、鮫島先生の『第2版 技術法務のススメ』、隅藏先生渡部先生の『TLOとライセンス・アソシエイト』など、業務の際に座右において参照したい本とたくさん出会えた。恵まれた書籍環境だとつくづく思う。

業務を少し離れ、今年、特に印象に残った本は以下の5冊となった。
東畑開人氏や頭木弘樹氏の著作は、スルスルと頭に入ってきて相槌を打ちながら、ときに苦悶しながら読み進めた。大西寿男氏の『校正のこころ』は、積極的受け身という態度として「校正」を捉え直させてくれた。校正の世界に導いてくれた一冊。岸政彦氏の『はじめての沖縄』は、読了後に沖縄をまた訪れたくなった。そして、東畑氏の『野の医者は笑う 心の治療とは何か?』の舞台ともつながる。岸氏の『沖縄の生活史』や『大阪の生活史』、『にがにが日記』を24年に読めるのが楽しみだ。

そして今年、最大の収穫は伊藤憲二氏の『励起』だ。仁科芳雄の伝記でありながら、日本の科学史を味わえる名著だった。岡山に帰省したら里庄町の記念館を訪れてみよう。

2023年 とくに印象にのこった5冊

・居るのはつらいよ (東畑開人) 医学書院 2019
・校正のこころ (大西寿男) 創元社 2019
・食べることと出すこと (頭木 弘樹) 医学書院 2020
・はじめての沖縄 (岸政彦) 新曜社 2018
・励起 (伊藤憲二) みすず書房 2023

※今年から、11月末を集計の終期に変更した。慌ただしい年末の12月末だと、落ち着いて振り返られなくなってるのが理由の一つ。