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女子高生×山登りアニメ『ヤマノススメ』から学んだ3つのこと。

私はアニメが好きです。その中でも、かわいいキャラクターがアウトドアに挑戦するアニメが好きです。
今日は「しろ」さん原作の漫画で、アニメ化されたヤマノススメについて語りたいと思います。

2013年に5分アニメとして始まったこのアニメも、人気が出て2期から15分に拡大し、現在サードシーズンまで展開されています。

緑豊かな埼玉県飯能市を舞台に、引っ込み思案な高校生雪村あおいと、幼馴染で活発な倉上ひなたが、山を通して人間的に成長する物語です。

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▲バーベキュー客で賑わう飯能河原。作中に何度も登場する場所。


主人公のあおいは根暗な上にインドアな趣味が高じて友達がゼロ、そのせいか性格も若干歪んでいて、人の好意を疑ったり、人を小ばかにしたような発言が目立つちょっと嫌な女の子です。そんな独りぼっちのあおいが、高校に入学し、幼馴染のひなたと再会します。


当初、ひなたのことを全く覚えておらず、「誰だっけこいつ」と言うあおい。
一方、ひなたはあおいの事をよく覚えていて、高校生になった彼女は、父親の影響で山登りを趣味としていました。暗い性格のあおいの先行きを案じたひなたは、あおいを山登りに誘います。
飯能市にある天覧山はハイキングコースになっていて、誰もが気軽に登れる山で、ここであおいは初めて山に「登頂」しました。

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▲私が実際に登った時の写真。アニメと比較できるのも聖地巡りの楽しみのひとつ。


この後、いくつかの山を登っていくうち、次第に山に興味を持つようになり、少しずつ性格も明るくなっていくあおい。
かえでここなという登山仲間もでき、今まで避けていた人との関わりや、自分の内面と、真剣に向き合うようになります。


大きなターニングポイントとなったのが、セカンドシーズンで描かれた富士山回です。ひなたに誘われるままいくつかの山に登ってきたあおいが、今度は自ら富士山に登りたいと言い出し、周囲を巻き込みながらチャレンジします。心配する母親も自分の言葉で説得します。当初のあおいからすれば考えられない主体性です。


しかし、最初は好調だったあおいは、標高が上がるにつれ高山病に罹り、メンバーの内たった一人脱落してしまいます。


柄にもなくはしゃいで、張り切って準備したのに達成できなかったという事実に彼女は打ちのめされます。
結局自分は何もできないのだと、変われないのだと、深く落ち込みます。


ひなたからの連絡も無視し、ふさぎ込んでいたあおいは、ふと思い立ち、初めて登った山、天覧山に向かう。

そこであおいは気づきました。以前よりも遥かに楽に登れていること、山頂だと思ってた場所より更に先があることに。

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▲天覧山からの景色。奥には東京の摩天楼が。


真の頂上にも楽々登ったあおいは、今までの経験は無駄ではなかったのだと実感します。急がなくても、一歩一歩進んでいけば成長できるのだと、ここであおいは気づきます。

あおいのキャラクターソングに、『カタツムリまいんど』という曲がありますが、まさに蝸牛精神の境地に立ったあおいは、憑き物が落ちたように、再び山に登り始めます。

https://www.amazon.co.jp/TVアニメ「ヤマノススメ-サードシーズン」-キャラクターソングミニアルバム-あおい-井口裕香/dp/B07DDQ79SJ

http://j-lyric.net/artist/a05ec8c/l0489d5.html
▲あおい(cv.井口裕香)
『カタツムリまいんど』歌詞


ただ山に登ってわーい!たーのしーい!というアニメではなく、しっかり人間的成長が描かれているのが、私がヤマノススメを薦める理由です。

私がヤマノススメから学んだことは3つ。

行動によって人は変われる。
変われると認識した瞬間から、成長が始まる。
肉体の成長は、精神も成長させる。

興味のある人は、ぜひ一度ご覧ください。
なお、アニメと原作ではかなり内容が違いますので、あしからず(私はアニメ版がお薦めです)。


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