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【論文】パーキンソン病におけるピラティスの利点

こんにちは
nemoPilatesスタジオの益森寛美です。
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今回は、パーキンソン病の方に対するピラティスの効果についての論文を紹介します。

Benefits of Pilates in Parkinson's Disease: A Systematic Review and Meta-Analysis

パーキンソン病におけるピラティスの利点:系統的レビューとメタ分析

Suárez-Iglesias D, Miller KJ, Seijo-Martínez M, Ayán C. Benefits of Pilates in Parkinson's Disease: A Systematic Review and Meta-Analysis. Medicina (Kaunas). 2019 Aug 13;55(8):476. doi: 10.3390/medicina55080476. PMID: 31412676; PMCID: PMC6723274.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31412676/

この論文はパーキンソン病の方に対するピラティスアプローチの研究結果(8件)をまとめたものになります。


ピラティスは下肢(足)の機能改善に効果的である。

研究結果から、TUGと30SCSの評価結果が良かったことが分かりました

・TUGテスト(timed up&go test)
歩行能力や動的バランス、敏捷性などを総合的に判断するテスト

・30SCS(30 秒椅子立ち上がりテスト)
足の筋力テスト

TUG、30SCS共に、下半身の機能が影響するテストになります。
ピラティスは下肢(足のこと)機能の改善において従来のトレーニングプログラムよりも効果的であることが示されいました。
確かに、ピラティスは体幹~下半身のエクササイズがより豊富なので、効果があると考えます。


またピラティスは軽度から中等度のパーキンソン病患者に安全に処方できる
とも示されていました。


パーキンソン病の方は、姿勢や歩きに対してお悩みを持つ方は多くいらっしゃるので、このような結果がでることは、ともて嬉しいです。



〔お悩み〕歩いている時に踵が床につかない


例えば、最近、よく伺う悩みは歩いている時に踵が床につかないというものです。一歩足を前に出す際に、踵が初めに付くはずが、ペタッとどちらかというとつま先から着いてしまうようなケースです。


踵から着かないと感じると、足首の硬さや筋力の低下が原因だと思い、足首のストレッチやふくらはぎを鍛える運動をされている方がいらっしゃします。

足首のアプローチも大切ですが、もう少し視野を広げて
お尻やお腹周りの柔軟性や筋力、姿勢
体幹や下半身のエクササイズを行った時の正しい体の使い方を学んでいくことが大切だと思います。

良かったら、以前紹介したこちらの中にある動画をご覧ください▼

ピラティスは、患部だけに注目するのではなく、体全体を評価しながらエクササイズを行うので、姿勢や歩行にもいい影響が与えられるのではと感じます。

まだまだ科学的根拠は少ない。

医療としてのピラティスに期待が深まっている今、ピラティスの研究は今後、増えてくると思います。

レッスンを通して、確実にピラティスだからこその効果があると感じているので、これを言語化し、研究にまで繋げていたいと思っています。

nemoPilatesスタジオ
代表 益森寛美



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