誰でも研究ができるサービスを提供したい
こんにちわ。
私は、ぴくむんというハンドルネームで、好きなことをみんなで探求するサイトを開発している者です。自分は研究者になりたかったですが、精神的にも金銭的にも限界を迎え、研究者になることを断念した人間であります。
この度、HAKUSHIについて説明資料を完成させたので、一度プレゼンさせてください!
それではよろしくお願いします!
導入
左の表を見ていただければ分かる通り、世界に占める日本の研究影響力は割合は年々低下しております。
にもかかわらず、自分のような金銭面的な理由や、精神的な理由でアカデミックの世界を去る人はあとを絶たないと思われます。
現在の日本の状況では、非研究者が研究できる環境が整備されていないため、アカデミックに残れなかった人の研究能力はあまり効率よく発揮できずに、研究力低下に拍車をかけていると言っても問題ないと思います。
もし、研究能力があり、研究意欲がある人間がネットを通じて研究活動ができる環境があれば、少しでも日本の研究力向上に繋がると私は考えました。
単純に、研究能力のある人間が4人あつまり、一日2時間を割けば、研究者一人の労働時間に匹敵しますので、このような活動は無視できるようなものではないと思っております。
(もちろん研究者の労働時間は8時間で収まるようなものではなく、研究というのは時間を掛ければいいというコンテンツではないということは重々知っておりますが、あくまでも目安として)
HAKUSHI Projectの構想
日本の研究室制度を上に、HAKUSHIの制度を下に記載しております。
現在の日本の研究室制度は、学生が大学受験を行い、大学に合格した者が達がさらに成績順によって、希望の研究室に配属されているのが現状です。
現制度では、一般の人、退場もしくは引退した人が研究室に入る機会はほとんどなく、誰しもが望んだ研究ができるわけではありません。
また授業料というハードルもあるため、研究できる人というのは、かなり絞られると思われます。
もちろん良い点もあり、質の高い研究活動ができ、人数も限られているので手厚い指導を受けやすいというのはあると思います。
それに対してHAKUSHIは、web上に研究室を構えるようにし、研究したい人なら誰でもオンライン研究室に入れ、研究活動ができるような仕組みを整えたいと考えております。
このような仕組みを取り入れることで、研究の能力がある人は誰でも研究室を持つことができ、研究したい人は誰でも研究することができるようになります。また、時間と場所も問いません。
もちろん悪い点もあります。
誰でも参加できるということは、一人一人に十分な指導が行き渡らない可能性が十分にありますし、研究の質や信用性の問題、盗用のリスクももちろんあります。
これらの問題に対しては、公開査読をはじめとした機能を実装することにより、なるべく解消できる努力はするつもりであります。
HAKUSHI Projectの狙い
本当にHAKUSHIで日本の研究力があがるのかという問題は一旦置いときまして、私としては副産物の方がHAKUSHI Projectの真の価値ではないかと考えおります。
孤独な博士学生に学内以外での研究の機会
博士学生というのは、将来のポストの不安により、自分の研究にのめり込み混みすぎて、社会に対して研究室で孤立してしまうことは珍しくありません。プライベートで趣味の繋がりを作ろうと思っても、将来のポストの不安が勝り、プライベートを犠牲にして研究している人も多いと思います。
私もその一人でした。このような人たちに、プライベートで別の研究ができるようになれば、自分の研究にも役に立ちますし、人との繋がりが生まれ、結果的に、良い精神状況で博士号取得できる人も増えると思います。
退場 or 引退した研究者の活躍の場所
私のような退場した人や引退した人たちが、自分の能力をフルに活かして活躍できる場所があるというのは、個人にとっても社会にとって重要なことだと思います。
優秀な中高生の学力向上
HAKUHSIは誰でも参加できることがコンセプトなので、もちろん中高生も参加できます。一度研究活動を経験すると、目の前の教科の見方が変わります。ただ、勉強するのではなく、「この式研究に使えるなぁ」と思うようになり、結果的に学力向上に繋がると思います。
一般の人への研究への理解
年々日本の国家予算の研究費は減らされています。もちろんこれは、研究していた私にとっては許されないと思っておりますが、国民の多くはそれを特に大ごとだと思っていないように感じられます。それは一般の人が研究への理解が十分になされていないことが原因の一つだと思います。
もし、HAKUSHIを通じて少しでも研究の大切さ、面白さが伝われば、少しは風向きが変わるかもしれません。
以上の理由を持って、誰でも研究ができるサービスを提供できれば
・結果的に日本の研究力、多様性の向上
・新しい発見やアイディアが生まれる可能性
・社会全体の新しい発展?
が生まれるのではないかと考えられます。
このようなwebサービスを開発することがHAKUSHI Projectのゴールであります。
サイトの構想
次に暫定のサイトの構想の説明をさせて頂きます。
サイトに登録は主に、研究がしたい人の研究生アカウントとビジネスカウントに分かれます。
さらに研究生アカウントはさらに、研究室オーナーと一般生に分かれます。
研究室オーナー
研究室オーナーは研究室を開設し、研究がしたい一般生を受け入れる環境をつくります。主に、研究室の目指す方向、活動頻度などを提示します。
それに共感した一般生を研究室機能を用いて管理していき、研究を進めていくという方針です。もちろん研究するには、研究費が必要なので、有料記事販売、研究室に所属する有料会員の人数によって還元をおこなうといった構想を考えおります。
一般生
研究がしたい人がここに区分されます。主に研究室に配属してもらう予定ですが、研究室に所属しなくても、研究に役立つツールを使用できるようにしたいと思います。これらのツールに一部制限をかけることにより、有料会員になる動機づけを与えたいと思います。
ビジネスアカウント
ビジネスアカウントでは、研究生の活動を見て、リクルートオファーが出せるようにしたいと思います。大学院大学では、優秀な学生が集まらないという問題を抱えており、大学サイドが他大学の優秀な学部生にスカウトできる制度というのは、この問題に解決策を与えることになると思います。また、研究熱心な大学院生は、就活には無頓着なケースが多く、研究とは関係ない企業に入ってしまうことも珍しくありません。これらに対しても、HAKUSHIの研究成果を見てリクルートできるのは解決策の一つになると思います。
もちろん、現段階では未実装の部分が数多くあり、フロントの整備も終わっていないため、これらの構想が伝わりにくいからも知れませんが、自分としては以上の構想でHAKUSHI開発を進めております。
計画
次にHAKUSHI Projectの進め方と現状について説明させて頂きます。
現在step1のコアとなるサービスの詮索をしているという段階であります。
次のスライドにて、現在やっていることを書き出しているので、そこで詳しく追記いたします。
これらの詮索及び決定ができた区切りがついた場合、step2のコアサービスのブラッシュアップに映る算段です。
ここではメインにフロントの改善、細かいUIの運びの改善と言った主に改善で機能追加は行う予定はありません。
step3として、コンテンツを量産をして、広く人に知ってもらえればいいなぁっと考えおります。
現在リリースできている機能紹介
自分が実装して機能の一覧になります。
自分の手応えでグループわけをしております。
自分の中で実装が完了した上でいい感じだと思う機能を4つほど紹介させていただきます。
朝活夜活記録サービス
非研究者にとって、研究する時間は主に勤務前の早朝や勤務後の夜もしくは休日になります。つまり、これらの時間をいかに効率よく使うかが鍵になると考えられます。まず、これらを記録することにより、自分が何に時間を割いているのかがわかる。また他の人がこの人は日々何をしているのかがわかります。そして、日々継続するきっかけになるかになるかと思います。
また、ワンクリックで自身のTwitterと連携できるようになっております。
TODOリスト機能(WBS機能)
研究といっても、具体的にどうすればいいかわからないケースが往々にしてあります。HAKUSHIではこの問題を解決するために、WBS機能開発に力を入れております。WBSとは平たくいうと、やること、実際に着手する日、予測時間、実際にかかった時間を記録するTODOリストのパワーアップバージョンみたいなものです。HAKUSHIでは至る所にWBSを張り巡らせておいて、誰がきても明確にすることだけはわかるという状況を作り上げたいと考えております。現在はMypageのみに表示させて、PDCAサイクルを回しながら、洗礼されたシステムにしたいと思っております。
Tex 数式Editer
自分は物理工学の専門だったので、Texを使う機会はよくありました。その時に、このようなEditerをよく使っておりましたので、HAKUSHIの方でも整備しました。HAKUSHIのEditerでは対象の数式をワンクリックで画像化できる機能を実装しております。
今後、数式保存機能、有名な数式を簡単に引っ張ってこれる機能、他のユーザーが保存した数式を使えるような機能などを実装していき、便利なEditerにしていきたいと考えております。
研究室機能(日程調整機能)
日程調整する時に、使える機能になります。複数人で日程を調整する時に使えると思います。
以上がある程度需要があると思える機能4つを紹介させていただきました。
これらがHAKUSHI Projectに対してどの程度効果が見込める機能があるか今はわかりませんが、自分としてはなるべくいろんな人に使っていただけるようなものを実装しているつもりであります。
加えて、自分がエンジニアとして未熟な面もありますので、使いずらいことやバグなど有るかも知れませんが、誠心誠意をもって開発していきたいと思います。
これを読んでるみなさんにお願いしたいこと
まだまだ未完成のサイトでおこがましいのは重々承知の上で、2つお願いがあります。
意見が欲しい
現在全て私一人で設計、開発を行っているので、ユーザー目線というのが完全になくなっているのが現状です。そこで、一度、HAKUSHIに登録していただき、一ユーザとしてのnoteのコメントまたはTwitterを経由して意見を教えていただけると非常に助かります。
HAKUSHIで研究室を開設できそうな人を紹介して欲しい
HAKUSHI Projectが成功するか否かは、優良な研究室が揃っているかどうかにかかっています。また、研究能力があるにも関わらず、プライベートで活躍する場所がないと困っている人というのは、全国見渡しても、極めて少数だと考えられます。
したがって、身の回りに研究できるのにしていない人がいらっしゃいましたら、このページを教えていたければ、非常に助かります。
最後に
長くなりましたが、ここまで読んできただきありがとうございます。
何度も言っており恥ずかしい限りですが、私は精神的な面と金銭的な面で耐えられなくなりアカデミックを去った人間であります。
現在は、web系のIT企業で働きながらHAKUSHIの開発を進めております。
日本の研究に対して、博士が100人いる村のようなネガティブなイメージが先行しておりますが、それは私のようなアカデミックに残れないような弱者の救済システムというのが全く整備されていないというのが原因だと思っております。
HAKUSHIのようなシステムが洗礼さればされるほど博士課程、ポスドク問題に解決の糸口が見えると私は心の底から信じています。
私はアカデミックという場所に対しては苦い経験で幕を閉じましたが、研究というコンテンツは死ぬほど面白く、今でも大好きです。
これをやっているのは世界で自分だけという感覚は、唯一無二の感覚だと思います。
そんな超面白コンテンツが、もっと手軽に、もっと身近に。
真面目に勉強してきた人が馬鹿を見ないような社会を目指して。
私からのプレゼンは以上になります。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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