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「描く習慣」でととのわず。

年内最後のぼくの出勤日。

今日や明日、明後日ぐらいのTwitterのトレンドワードに上がるんだろうか。
去年の今頃はTwitterに「仕事納め」と投稿していたけど、ぼくにフォロワーがほとんど居なくてよかった。

どうやら世間は仕事納めに対しての風当たりが強いらしい。まだまだ仕事が続いている人、そもそも納める場所がない人も居るので、その方たちからは呪われてしまうかもしれないのだ。

夜のとばりが降りた後、ぼくはひっそりと仕事を納めよう。


明日は中学1年生の娘と夜のレイトショーで「呪術廻戦」を観に行く日。
にわかにわか、一朝一夕でアニメをまとめ観しているぴこつです。


ぼくの生活の一部となっている「書く習慣」。ブログやTwitterよりもなりふり構わず自由にやらせてもらっている感はあれど、やっぱりこっちの方が自分には向いていると思って続いているこのnote。

ただひたすらにバカになって文字を書き続けているだけなんだけど、どうやらこれがぼくのストレス発散のようでやめられずにいる。
不思議なことに、書き始める時は多少のストレスを抱えて始めるんだけど、書いている途中からハイになっているみたい。危ないのかなこれ。

領域展開、「馬鹿丸出」。


「ハマる」って、要はバカになってるってことだと思っているけど、本人的には自分がバカになってるつもりなんてなくて、他人から見ると「アイツはバカだ」という状態なんだろう。

ぼくはあなたから見て、ちゃんとバカになれているだろうか?

そういえばぼくは近年、バカになった覚えがあまりない。社会人になってからバカになってしてきたことってなんだろう。

  • サカつく(サッカーチームを作ろう)

  • ダービースタリオン

  • 株式投資

他にもあったかもしれないけど覚えがない。大半はゲーム。株式投資も、今思えば自分にとってはゲームだったんだろう。身銭を削って大損をこいた。実にバカだったと思う。

でも結局は、バカになりきれなかったんだな。周りが引くほどにバカになって、極限まで穴を掘り続けていたのなら、もっと「何者か」にはなれていたかもしれないと思う。

ぼくの妻で成人マンガ家のnikoさん(@nikonikopun17)は、きっとバカになりきれた人。決してバカになんかしていない。尊敬すべきバカ。いや誤解を招いてはいけないが、真っ白のバカなんだ。

こうやって「バカ」と言えばいうほどに尊敬の念が薄れていくのが不思議。
でも本当にnikoさんはバカを極めていると思う。

・・・もうやめよう。

ぼくの「書く習慣」はただの趣味。毎日noteを「書く」ことによってぼくの心は整理され、落ち着いていく。たとえ書き出しで苦労したとしても、最終的にはきっと脳に「なんとかなんとか」が分泌されてととのっているのだ。

その習慣によってぼくは生きていることを実感し、人生の中で自分から何かを起こした感覚を得ている。大袈裟かもしれないが、ぼくが人生の中で今一番充実しているのがnoteを書いている時間なんじゃないかと思っている。

ただし、何度も言うけどそれはただの趣味に過ぎない。それで生計を立てているはずもなく、結局はただの自己満足の世界。

成人マンガ家のnikoさんはどうだろう?

来る日も来る日もひたすらマンガを描く。ぼくがnoteを書いているのと同じように、彼女もまたマンガを「描く習慣」ができている。
だけどぼくの習慣とはちょっと違うようだ。いやちょっとどころの騒ぎじゃない。毎月の〆切間際はいつも苦しそうにしている。
そこにはもはや「ととのう」余裕なんてなくて、プレッシャーからなのか寝れなくなる日もあるみたい。

同じ習慣でも仕事となったとたん、それはただの習慣ではなくなるというわけか。
ぼくにはきっとわからない。なぜなら今まで趣味を仕事にしたことがないから。

スポーツ選手でもそうだ。サッカーが得意な人なら誰しもがサッカー選手になれるわけじゃない。そんなことは誰でも知っている。当たり前だ。

だけど、もしも自分の趣味を仕事にした時、それを幸せと思えるだろうか。本当に想像がつかない。だからこそ、趣味を仕事にするということには覚悟がいる。

覚悟を持ってバカにならなければ務まることではないと思う。
プロになれば責任が伴う。ただし、その仕事にはバカになって挑まなければ続けることはできない。

「責任」と「バカ」なんて矛盾しているとしか思えないようなバカな解説だけど、今のぼくはその表現しか持ち合わせていない。

今月の、いや今年最後のnikoさんも例に漏れず「描く習慣」に付きまとうプレッシャーと戦っていた。でも、一方ではいつもよりも意欲に満ちて充実した表情もしていた。ぼくの勝手な印象だけどね。

現に今月、彼女は無事に納品をして、とてもやり切ったように見えた。今日はそんなnikoさんと最後の出勤日で午後からお休みだったぼくと「プチお疲れ様会」のランチをして、二人でささやかにお祝いっぽいことをした。

とても美味しいランチだったし、雪は降っててめちゃくちゃ寒かったけれどあまり見慣れないところを散歩できたのもよかった。

去年はまだ美容師と兼業だったniko先生だけど、専業の漫画家となって初めて迎えた2021年最後の納品は去年よりもむしろ充実した表情をしていた気がする。

nikoさんが今年続けた描く習慣、もしかしたら最後の最後で「ととのう」ことができたのかもしれないな。


ぼくと妻のnikoさんが夕食の買い物を済ませて家に帰ると、ぼくらの娘は大好きな「すとぷり」の推しキャラの絵を黙々と描いていた。

さて、今日は彼女も描く習慣でととのうことはできたのかな。


じゃあ、またね。


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