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今夜、星を穿ちに行こう

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星降る夏の夜、僕は幼馴染とナナと一緒に村の夏祭りの縁日へと向かった。それはナナと二人で「やりたいことリスト」に記された最後の一つの項目をクリアする為だった……。淡い初恋と、脈々と…
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今夜、星を穿ちに行こう  あとがき

 今回、アナログ原稿をデータ原稿に起こすにあたって1十年以上昔の冊子を引っ張り出して諸々…

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今夜、星を穿ちに行こう ④

「明ー、先に行っちゃうよー」  玄関先から千佳子が呼ぶ声が聞こえる。年に一度の夏祭りだ。…

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今夜、星を穿ちに行こう ③

 たこ焼きは少し温めの温度になっていたけれど、それでもけっこう美味しかった。知らないとい…

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今夜、星を穿ちに行こう ②

 夏祭りの日まであと二週間を切った日の夜だった。村の役員会から帰ってきた父さんについてく…

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今夜、星を穿ちにいこう ①

 遠くから、祭囃子と笑い声が聞こえる。  境内を照らす灯籠の炎が、赤く燃える火の粉を振り…

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