最初の一歩
【ファンタジーみたいな何か】
通りすがりの鴨に聞いてみた。
弁天のある池。
水辺に立ってぼやいていた。
「ここから先は、池の中だから私には行けないんだよ。」
通りすがりの鴨に聞いてみた。
「そっちに行きたいんだ。泳ぎ方を教えくれ!」
無視して通り過ぎたと思ったらこんな言葉を残していった。
「泳ぎ方は、もう知っているよ。
この池に足を踏み入れるかどうかだけよ。」
望みが叶う現実的な行動を教えてもらったけど、
自分でも驚くほどに言い訳が並ぶ。
コケで緑だよ。
着替えがない。
濡れちゃうじゃないか。
・・・
そんなことをしているうちに鴨はどこかへ行ってしまった。
なんだか悔しい。
「いいよ!入ってやるよ!
池ぐらい入れるさ。」
とは言うものの足は一歩も動かなかった。
そんな思い出もプロセスの一つ
時が経てはいい思い出
踏み出せなかった一歩も
最初の一歩を踏み出せたときに宝物に変わる。
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