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ワクワク福岡の本屋さん

10月13日(日)から15日(火)まで娘のところに滞在し、福岡の書店巡りをしてきました。
娘のところすら、大学入学してから一度しか行ったことがなく、本当に久しぶりのお出かけになりました。

図書館の棚主さんたちにも少しお声かけしたところ、行ってみたいとおっしゃる方3名、私と娘を入れて5名、「ブックスキューブリック」「とらきつね」あと個人的に「九大伊都蔦屋書店」「紀伊國屋書店福岡本店」にも寄りました。

ブックスキューブリック①
ブックスキューブリック②
とらきつね

ごくごく個人的な感想です。
⑴ 大型書店やネットショップでは見つけられない本が並んでいる
⑵ベストセラーや受賞作品、話題の本を排除していないがレイアウトに工夫が見られる
⑶売り手の思いや推しの理由が伝わる
⑷セレクト感のある雑誌や絵本のチョイス

⑴大型書店やネットショップでは見つけられない本が並んでいる。
平積みされている本がその本屋さんの顔ともいえると思うのですが、やはり個人書店として20年以上の歴史があるだけあってセレクトが絶妙でした。
例えば自己啓発本に代表されるような生き方の本ひとつとっても、個人のお客さんの興味や嗜好から大きくかけ離れず、かといって迎合しすぎず、適度な距離感と、書店で本を手に取ることでことにより新しい自己を発見できハッとさせられるような『出会い感』。
長年本の仕事をしてらっしゃる経験と店主個人の深い読書歴が生きる流石の選書だなと感心しました。

⑵ベストセラーや受賞作品、話題の本を排除していないがレイアウトに工夫が見られる
村上春樹など日本を代表するような作家さんや直木賞芥川賞本屋大賞に選ばれたような本も当然のごとくありました。
けれどその話題作のほとんどが可能な限り文庫本だったのが非常に印象的でした。個人書店の狭いスペースの中、店主のこだわりの選書は平積みで置かれ、話題作はやや奥まったところに文庫本のサイズで置かれている。
この書店で一番心に残ったことです。
スペース上そうしたということもあるのでしょうが、それぞれの本に対する重要度が配置やサイズにも表れていると思いました。

⑶売り手の想いや推しの理由がわかる
かなりたくさんのスペースを割いて、推しの本に(おそらく店主の)ポップが添付されていました。通常の帯の文言よりずっと長い文章でその本への思いが綴られています。
私もその添付されていたポップを読んで購入した1人です。
現代の本屋さんは接客も必要と、ある本で読みましたが
押し付けではない思いを綴ったポップには心惹かれる人も多いのではないかと思いました。

⑷セレクト感のある雑誌や絵本のチョイス
雑誌のコーナーはある程度スペースが割かれており、雑誌や漫画も必要であるという店主の方針が伺えました。
ただ全体的にクラス感のあるチョイスで、ここでも店主のセレクトが生きていると思いました。

「あ、この本は〇〇〇〇書店でも買えるな。」と思えば、この個人書店での購入は一気に減るでしょう。
同じ本を買うのなら、ポイント制や他の買い物もできる大店舗の良さには敵わないからです。
手にとって見ることができ、ここでしか買えなさそうと思える選書が大事なのだなと思いました。店主の個性や人柄も大事になるかもしれません。

うちの図書館でも同じで
「この本なら他の図書館でも読めるな」とか
「〇〇書店に行って買って帰ろう」となれば
うちの図書館の存在価値はどんどん小さくなるものと思います。

以前からうっすらと感じていたことですが、鹿児島への帰途につきながら、洋書の購入においてCTPやORTのようなGraded Readerは何セットも購入する必要はないなとはっきり思いました。

どこでも購入できるからです。

そして、他の書店や図書館では揃えられない、かつ利用しやすい洋書にはどんなものがあるのかを考えることでした。
そうするためにもまだまだ和書も洋書もどんどん読まなければ。
今はそんな気持ちです。

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